【0048 next stage】希望の星になれ～76期研究生～ (ページ5)

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プロローグページ5

大成功で終えた研究生お披露目公演。Aは夢の中でもう一度行っていた。

　Aは00のファンになった時から憧れていた綺麗なライブ衣装を着て、強襲ステージ艦フライングゲットのステージで歌い踊った。
目の前には大勢のファンがいて、皆が降るペンライトが夜の闇を明るく照らしている。それは星空のように見えて綺麗で、今でも忘れらない光景だ。

喜びも悲しみも共に分かち合ってきた同期、先輩。そして後輩と心を一つにして歌うのは気持ちよかった。ファンの人も歌を楽しんでくれていて、自分達の歌が届いたのだと思う。

そしてまさかの14代目あっちゃん襲名。
これには驚いた。
襲名して変身したいという夢が叶って嬉しいが、驚きが強かった。

あっちゃんとして皆とライブして、あの光の中でのライブはとても気持ちよくて、このままずっと歌っていたいと思ったくらいである。

もう一度あんなライブがしたい。
光の中で、皆とひとつになったようなライブがしたかった。

キララの輝きで照らされていたライブ会場だったが、突如、突風が吹き闇で覆われた。

A「！？」

　驚きながら辺りを見渡すと自分は謎の暗闇の空間にいた。浮いた一枚の板の上に立っていて、頭上に向かっていたが何枚も浮かんでいる。螺旋階段だ。

A(ここ前にあっちゃんと会った場所だ。
…あ。誰かいる！)

遠く離れた場所にも螺旋階段がいくつも浮かんでいて、00の衣装を着た少女達が駆け上がっている。だが突然階段が崩落しあっというまに暗闇の底に落ちていった。姿はもう見えない。ぞっとした。自分の階段もああなるかもしれないと思うと怖く、下手に動けない。

A(どうなってるの…。あの子達無事なの？暗くて見えない)

A「キララ出てきて！照らしてちょうだい」

？「輝くのはキララだけじゃない」

●の目の前に紫色のボブヘアの女性が現れた。最後のセンターノヴァと呼ばれる13代目あっちゃんである。

●「あっちゃん…！今女の子が階段から落ちたんです。無事なんですか？助けないと！」

あっちゃん(以下「あ」)「落ち着いて。あれは高みを目指して走り続けて、覚悟の甘さや恐れからここに辿り着けなかった少女達の心が生み出した幻」

それを聞いてほっとする。

あ「お願い。声の限り歌って。そしてあなた自身も輝くの。そして闇も、恐れも受け入れた時あなたはここに立っている。そうあってほしいと私達は望んでる」

あっちゃんは微笑んだ。