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恵瑠side


「えー、では自己紹介も終わったことだし、今日はもう帰っていいぞー。」

そんな先生の言葉を聞いて、私はやっと帰れることに密かに喜びを感じていた。

「それじゃあ号令!そうだな…じゃあ出席番号1番の相川!号令頼む。」

「え、俺ですか?」

先生の適当な指名により、出席番号1番の相川というやつが号令をする事になった。

あーあ、災難だな、相川。

ていうか、相川って隣の男子じゃん…

「じゃ、じゃあ…起立、気を付け、礼!」

「さようなら」という挨拶の後、中学からの友達と思わしき人達や、近くの席の人に話しかけ友達作りに励む人達の「一緒に帰ろう」という言葉が教室をいっぱいにする。

私は友達作りなんて面倒くさいことはせずさっさと真由と一緒に帰ろうと思い、振り返ろうとしたその時、

「ねえねえ!君、相川君…だっけ?さっきは災難だったね〜いきなり号令任されて。」

と後ろから真由が私の隣の男子に話しかけた。

「え?あぁ、あれな。俺、昔からいつも出席番号1番だからああいうこと任され慣れてるんだよな。」

「ふ〜ん、大変だねえ。あ、そうだ!これから暇?だったら私達と一緒にお昼食べ行かない?」

「え、良いのか?」

「うん!全然OKだよ〜。」

その瞬間、私は自分の耳を疑った。

真由は今、明らかに私「達」と言った。

その「達」が示す真由以外の人物なんて、恐らく私くらいしかいないだろう。

つまりこのまま話が進むと、私は真由とこの隣にいる優等生君とお昼を共にすることになる。

そんなのはまっぴらごめんだ。

そんな考えがいつの間にか顔に出ていたようで、真由がこっそり「嫌?」と聞いてきた。

そりゃあ嫌に決まってる。

私は人付き合いが全くと言っていいほど出来ないのだ。

しかし、人間不思議なもので、先に「嫌か?」と聞かれると嫌と言えなくなる。

だから私は拒否できず、結局この奇妙な3人組でお昼を食べることになったのだ。

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設定タグ:元ヤン , 恋愛 , 優等生   
作品ジャンル:恋愛, オリジナル作品
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音波(プロフ) - 凜華さん» 途中って、13話の途中?だとしたら、出来てると思うけど… (2015年4月6日 13時) (レス) id: 1002fbfdd7 (このIDを非表示/違反報告)
凜華(プロフ) - あのさ、途中から、名前変換されてないよ?(苦笑)勘違いかな?(笑) (2015年4月6日 13時) (レス) id: 079df33c95 (このIDを非表示/違反報告)
音波(プロフ) - ☆YU☆/白露.さん» ありがとうございます!今週中には更新しますので>< (2015年3月22日 21時) (レス) id: 1002fbfdd7 (このIDを非表示/違反報告)
☆YU☆/白露.(プロフ) - とっても面白いです> <!更新楽しみにしています! (2015年3月22日 21時) (レス) id: c433375d75 (このIDを非表示/違反報告)
凜華(プロフ) - 出来るだけ、早くしてね!待ってる! (2015年3月22日 19時) (レス) id: 64ecb6d553 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:音波 | 作成日時:2014年12月8日 23時

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