【オリジナル】ワケあり女子と優等生男子

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恵瑠side


長かった入学式もようやく終わり、今は教室で恒例の自己紹介タイム。

真由は私の後ろの席。

私自身の席も窓際の後ろから2番目。

どんだけ恵まれてるんだ、私。

隣はと言うと、眼鏡をかけた真面目そうな男子。

名前は確か…あい…なんとか。

出席番号が1番であることは分かる。

だけど、この席順の規則性が分からない。

なんで苗字がな行の私が出席番号1番の人の隣なんだ。

真由だってか行だし…

そんな事を考えていたら自己紹介が私の番になった。

「猫橋恵瑠です。よろしくお願いします。」

ありきたりな自己紹介をさっさと終えて、席に座る。

窓の外の空を見ながら、席順も自己紹介ももうどうでもいい。

今日は早く家に帰ろう、なんてことを考えた。

けど、私のそんな予定は、ある人の提案によって妨害されることになった。

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