107話 中原中也、地獄か幻。 ページ17
どこか不思議な、
屋敷の一室に…………
俺とフランはいる。
中也「なァ、ここは何処なんだ？」
フラン「さぁな？お前が来る前までは、別の景色だった。それに俺は死んでいるだろう？」
フッと笑うフラン、
俺は………もしかして死んだ？？
中也「お前がいるって事はここは地獄か？」
フラン「何だ？俺はまだしもお前も心当たりがあるのか？」
中也「俺は…………」
12人の血族を死なせてしまった。
レインを助けられなかった。
リザに辛い思いをさせてしまった。
俺は、たくさん殺した。
中也「俺は地獄に行くには十分だ。」
フラン「そうか…………ところで聞きたいのだが、コレは何だ？」
フランが指したソレは、
見覚えのあるあのスクリーンだ。
中也「なッ、ここにもか…………！」
フラン「どうやら知っているようだな？」
中也「俺の中に２つの人格があった時に見たスクリーンにそっくりだ。」
さっきまで無表情だったフランが、
目を見開いて振り向く。
そしてはや歩きで俺の前までやって来て、
肩をゆする。
フラン「人格が２つだと！？初耳だぞっ！！なぜ言わなかった、待て…それはいつからだっ！！」
中也「ッ！？…………ンだよ急に！！」
俺は驚いて奴の手を振り払う。
目を輝かせ俺を見るフラン、
俺はちょっと引いた。
フラン「やはりお前は特殊個体だったのか…………否、
中也「特殊個体って言うなよ！…………っておーい、フラン？戻ってこーい。」
自分の世界に入ってしまうフランに呆れ、
ため息が漏れそうだ。
フラン「…………ハッ」
中也「お？戻ったか？」
フラン「…………なんか、すまないな。」
中也「別に。手前のその感じ、久々に見て逆に新鮮だからよ。」
最後は本当に怪物だったが、
本来のフランは研究好きだけど頼れる人気者の吸血鬼だ。
中也「さっきの俺の解釈でいくとここは俺の意識の一部でお前は俺の中の記憶か幻かなんだけどな…………」
フラン「俺は幻なんかではないが？」
中也「だよな、そんな気がしてきた。」
フランが落ち着いたところで、
二人とも席についた。
フラン「そうだ、ここを仮に地獄とするとこのスクリーンに映るのは、下界で起こっている事と見て違いないか？」
中也「あァ、そうだろうな。」
今は何も映っていないスクリーンを、
二人で眺めた。
☆☆☆
文マヨで、SSR織田作でたー！！
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なっちゃんりんご - 低評価されるのは誰でも悲しいと思います。お休みする事は気にしないで下さいね！つんつんさんのペースでいいと思いますよ！ゆっくり待ってますね〜 (2018年7月9日 22時) (
レス) id: 4d17e83c8d (このIDを非表示/違反報告)
なっちゃんりんご - 初コメ失礼します！この作品大好きです！！中也の前世が吸血鬼という今まで見たことのない作品で興味が湧き、読んでみるとどハマりしました。これからどうなるのかとても楽しみです！応援してます！話は変わりますが、ハッピーエンドでお願いします！ (2018年6月30日 20時) (レス) id: 4d17e83c8d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：つんつん | 作成日時：2018年4月15日 13時
