4話 中原中也、血と双黒 ページ6
そう、
あの日だ。
あの日から何かが可笑しくなった。
────────────────────────────過去、中也side
任務で沢山の人間が血を流す。
その時、
俺は血を“美味しそう”だと思った。
そんなはずないと任務から帰ると、
体が熱くて、
とても喉が乾いた。
中也「ハァハァ……っ、あ…………」
水を飲んでも乾きがなくなることはなかった。
紅葉の姐さんが俺を心配して部屋に来てくれた。
姐さんも任務に行っていたらしく、
いつもとは違う少し肌の出た着物を着ていた。
姐さん肌の下には、
あの美味しそうな血が流れている。
そう思うと、
俺は姐さんの腕に噛みついた。
血が、
喉を伝う。
ああ、これだ。
乾きが引いていくと同時に、
俺は正気を取り戻していった。
中也「う、ぁ…………俺は…………………?」
自分が何をしたのかと、
その時は全然わからなかった。
罪悪感が胸を塗り潰して、苦しかった。
紅葉「中也、大丈夫じゃ。」
姐さんはただ静かにそう言い続けた。
─────────────────────────────回想終了、中也side
あの日から、
定期的に隠れて血を飲むようになった。
幸いにも職業柄、
血は手に入りやすい。
いったい、俺はどうしちまったんだ?
否、俺は“何者なんだ?”
考えていると、
首領の部屋についた。
─────────────────────────────レインside
真夜中、23:30。
レイン「シャム、お疲れ様。」
シャム「ふぁ〜ぁ。眠い。」
レイン「残念ながらシャム、まだ一仕事残ってるよ。」
私は半ボケのシャムを連れて、
セントラルパークに向かった。
ルーク「来たね。」
レイン「よく、約束場所をセントラルパークにしたね。こんなに広いのに。」
ルーク「でも、見つけられただろう?」
レイン「それで、話って?」
ルーク「日本って国わかるか?」
レイン「うん、わかるよ。」
ルーク「そこにこないだレインが倒した輩が沢山の不法者引き連れて行ったんだけどたった一晩で壊滅したらしい。」
レイン「!!、それで壊滅した原因は?」
ルーク「何でも、“双黒”って言う二人組で片方がお前の言ってた“ラル”の特徴に当てはまるらしい。」
その言葉を聞いて、
私はその国に渡ることにした。
今までに貯めた、
けして多くないお金をそれなりに使う事になる。
けど、構わなかった……ラルに会えるなら。
──4話
5話 尾崎紅葉、秘密と恋。→←3話 レイン、お客様とあの日。
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つんつん - 紅葉蝶さん» レスになってなかったみたいです……すみません。ひとつ前のコメントです。 (2017年8月12日 12時) (レス) id: 7ecb90a7ce (このIDを非表示/違反報告)
つんつん - 返事が遅くなってすみません………お気づかい、ありがとうございます!ゆっくり亀さん更新なので大丈夫ですよ〜! (2017年8月11日 10時) (レス) id: f07f192233 (このIDを非表示/違反報告)
紅葉蝶 - 体を壊さない程度でマイペース、ゆっくりでいいですよ?こわしたら元も子もないので……(^△^;;) (2017年8月10日 21時) (レス) id: 9cb858c548 (このIDを非表示/違反報告)
つんつん - 紅葉蝶さん» うわぁぁ………!応援ありがとうございます!楽しんでもらえたようでよかったです!更新頑張りますね! (2017年8月10日 9時) (レス) id: 7ecb90a7ce (このIDを非表示/違反報告)
紅葉蝶 - すっごく面白いです!!つぎが気になってしょうがないです!更新頑張って下さい!応援しています! (2017年8月9日 23時) (レス) id: 9cb858c548 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:つんつん | 作成日時:2017年6月25日 12時