3話 レイン、お客様とあの日。 ページ5
大男の前に、
すらりと長い黒髪の女性が立つ。
レイン「ジャックさん、“裏新聞”今週分買いませんか?」
ニコリ、
女性は大男を恐れる様子もなく言った。
大男ジャック「おおレイン、買うよ。そういやぁ、他所から来た奴らを情報で殺したって聞いたが大丈夫だったのか。」
レイン「殺したって、大袈裟な。アメリカにいられないようにしただけですよ?」
大男ジャック「つまり、裏社会で抹殺したわけだ。ウワッハッハ!」
豪快にジャックさんは笑った。
ジャックさんはギャングのなかでもおおらかで優しく、よく新聞を買ってくれるのだ。
後ろでシャムが震え上がっている。
レイン「?、シャムどうしたの?」
シャム「姉さん、帰ろうよぉ。」
大男ジャック「ハハ坊主、弱虫だなぁ!男なんだからしっかりせい!」
シャム「うう……」
シャムが恐いのはジャックではなく、
回りからの襲撃だと言うことにレインは気づかない。
ノッシ、ノッシ。
ジャックさんは仲間のギャングたちの所へ案内してくれた。
ギャング1「新聞屋の嬢ちゃん、俺に一つ!」
ギャング2「レインちゃん、俺も、俺も一つ!」
ギャング3「よそ者、レインちゃんにやられたか。ご愁傷様なこったぁ。」
ここのみんなは大事なお客様だ。
私の強さを知ってるし、
何より裏社会の情報を欲している。
ちゃんと読んでくれるし、
みんな優しい。
シャムもここに来ると安心するらしい。
???「しっかし、よく書けてるよなぁ。」
金髪の青年が言った。
レイン「ルーク、久しぶりだね。」
ルーク「そうだな。」
ルークは近づいてきて耳元で言った。
ルーク「話がある、24時きっかりにセントラルパークに来い。」ボソッ
レイン「わかった。」ボソッ
ギャング達がルークと私を見て、
囃し立てたがルークはさっさと行ってしまった。
レイン「シャム、そろそろ行くよ?」
さて、それまで新聞を売ろうか。
─────────────────────────────中原中也side
物心ついた頃から、
傷の治りは異常に早かった。
異能力が暴走しても、
自分だけは何ともなかった。
紅葉の姐さんに拾われた。
ポート・マフィアに入った。
きっかけはそんなことじゃない。
あの日、
何となく気に入った帽子を買ってみた日。
家に金色のペンダントが届いた。
差出人は不明。
でも、帽子と同じくらい気に入った。
あの日から何かが可笑しくなった。
──3話
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つんつん - 紅葉蝶さん» レスになってなかったみたいです……すみません。ひとつ前のコメントです。 (2017年8月12日 12時) (レス) id: 7ecb90a7ce (このIDを非表示/違反報告)
つんつん - 返事が遅くなってすみません………お気づかい、ありがとうございます!ゆっくり亀さん更新なので大丈夫ですよ〜! (2017年8月11日 10時) (レス) id: f07f192233 (このIDを非表示/違反報告)
紅葉蝶 - 体を壊さない程度でマイペース、ゆっくりでいいですよ?こわしたら元も子もないので……(^△^;;) (2017年8月10日 21時) (レス) id: 9cb858c548 (このIDを非表示/違反報告)
つんつん - 紅葉蝶さん» うわぁぁ………!応援ありがとうございます!楽しんでもらえたようでよかったです!更新頑張りますね! (2017年8月10日 9時) (レス) id: 7ecb90a7ce (このIDを非表示/違反報告)
紅葉蝶 - すっごく面白いです!!つぎが気になってしょうがないです!更新頑張って下さい!応援しています! (2017年8月9日 23時) (レス) id: 9cb858c548 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:つんつん | 作成日時:2017年6月25日 12時