師匠 ページ15
邪悪の空気が一切ない、清潔な本丸
これが、普通の本丸なのか…………
水は、底まで見える透明
花が、美しく咲き誇り
緑が生い茂る
『おぉ…………』 「素晴らしい……………」
俺とこんのすけは、圧倒的な綺麗さに驚嘆の声を漏らす
「ふふ、そう言ってもらえて嬉しいわ」
くしゃっとした笑顔で、にこやかに微笑むおばあさん
この本丸の主で、俺の師匠となる御方だ
『よろしくお願いします!』
「はい、お願いします。」
この人校長先生みたいな人だな
杖をついているのに、はっきりした口調
まじで、最近のご年配の方々どうなってんの?
「審神者名、小鈴と申します」
『こすず師匠? 私は、Aと言います!』
そう言って自己紹介した途端少し驚く師匠
「どうしたんだ」と首を傾げると………
「あなた、審神者名は?」
『いや、まだ決めてなくて…………』
「そうね。それなら、Aとそのままにしちゃえばいいじゃない?」
『え?』
「だって、誰も真の名だって、気づかないだろうし。私も審神者って言っているだけで、本名よ」
意地悪そうに、微笑む師匠に「さすがに俺の師匠」と驚く
長年審神者をやっているだけ、あるわ
「さ、まずはAさんの部屋を案内しましょうか」
『お願いします。師匠』
「ふふ、師匠だなんて…………」
最近のお年寄りは、元気だった
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作者名:さプる | 作成日時:2020年4月30日 15時