女執事3

84話 ページ4

問題の夜、いつも通り公演の準備でドタバタしていた

ウェンディ[あたしの髪飾り知らないかい?]
セ[こちらに]
ジョ[皆はーん、もうすぐ開演どすから急いでー]
タ[ナイフの数が足んねーぞ!予備は!?]
シ[ハイっ;]

1軍の準備の手伝いをしている2人を横目に、私はウィルの方へと向かう

貴「ウィル…いや、士音。例の件は明後日で合ってる?」
ウィ「ああ、合ってる」
貴「そう、なら良いけど」

小さい声でウィリアムに話しかける
日本語で話してるけど、周りはガヤガヤしてるし、2人には聞こえていないだろう

ウィ「…1つ言って置く」
貴「なに?」
ウィ「無茶はするなよ」

そう言い残し、衣装整理をしにいったウィリアム

貴「……やっぱ、同郷人にはお見通しか」

でも、この事はシエルとセバスチャンに悟られてはいけない
真実を知るのは、全てが終わってからで良い
まあ、終わってからも知られない方が良いけどね

貴[ジョーカー]
ジョ[ん?どないしたん]
貴[公演が終わった後、話がある。ドール以外の一軍の皆を集めて欲しい]
ジョ[? わかった]
貴[ありがとう]

さて…全てを終わらせる準備に取り掛かろう

貴(シエル、セバスチャン。覚悟しておいてね)

敵を騙すならまずは味方から、だよ?

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