不眠 ページ11
実弥said
上弦の参が出た。
下弦の壱を斬ったあとにだ。
その場には柱の煉獄とA、それから一般隊士が３名。
それぞれが任務後に負傷した後に集中攻撃だ。
＿＿＿＿＿＿煉獄が亡くなった
その知らせを聞いたのはつい先ほど。
最期まで立派に戦い抜いたそうだ。
問題はコイツ。
「A…」
任務先に隠が到着したときにはもう意識がなく、そのまま蝶屋敷に。
今も意識不明の重体。胡蝶が必死に手当てをして何とか一命をとりとめたものの、いまだ意識は回復していない。
その間俺はずっとAの手を握っている。
死なれては困る。俺はコイツに言わなくてはいけないことがある。
Aが好きだ。
一目惚れだ。
初めて会った時からずっと惹かれていた。
真面目なところも、優しいところも、気遣いができるところも、意外と少し不器用なところも、柱全員気づいているのに自分だけ俺の好意に気づかない鈍感なところも。全部全部…！！
「好きだ…」
鬼殺隊に入ってからは、色恋なんぞする余裕も願望もなかったが、今はこの目の前にいる女を抱きしめたい、自分のものにしたい、一緒にいたい…
「早く目ェ覚ませよ…」
「んっ…」
「？！A！！聞こえるか！胡蝶！！」
「Aさん！！」
ドタドタと胡蝶が部屋に入ってきてAの状態を調べる。
「ん…しのぶさん…と実弥さん…？」
「そうだ、分かるか？お前ずっと意識がなかったんだぞ。」
「はぁ…なんか、よく寝たー」
急にAが体を自力で起こして伸びをするので、慌てて俺と胡蝶とで止めに入る。
「Aさん、目が覚めたばかりなんですから、そんなに急に動かないでください！！」
「そうだぞ、お前今の自分の状態分かってんのかよ。」
「大丈夫ですよ。最近ずっと寝れてなかったから。」
「不眠、だったということですか…」
「そう、だからそんなに心配しないで「アホ！！」えっ」
「そんなんなら余計心配するだろ！！」
「そうですよ！だいたいこんな大きな任務の前に睡眠をとってないだなんて…」
俺と胡蝶で一気にAに攻め入る。
「とにかく！今日から３日間、きっちり睡眠をとること！いいですね？！」
挙句の果てには胡蝶が般若のような顔をしてAに無理やり睡眠をとるよう命令し、俺の目の前を通るときに、
「ちゃんと、告白してくださいよ？」
と完全に面白がっている顔をして出て行った。
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snow - しほにゃん，実弥Loveさん» 読んでくださりありがとうございました！これからも更新頑張ります！！ (2021年5月28日 21時) (
レス) id: 6726eecfde (このIDを非表示/違反報告)
しほにゃん，実弥Love - はじめまして。夢主さんを溺愛する実弥最強でーすｩ！更新楽しみにしてますっ。 (2021年4月1日 22時) (レス) id: ac6a18bc22 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：snow | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/aiwo/
作成日時：2021年1月15日 23時
