お兄ちゃんなんてだいきらい！

登校中 ページ5

センラ「…ええか。わかっとるやろうけど、絶対学校では話すなや。話すとしても、彼氏の友人的な感じで振る舞えや。」

休日明けの月曜日の朝。
それだけでも憂鬱なのに、こんなことをいわれたらさらに憂鬱になる…。

坂田「相変わらず、センラはAに厳しいなぁ。大丈夫やろ、なんかあっても俺が仲裁にはいるわ。」

さかにいだけがたよりだよ…！

『…ふぅ。あ、浦田お兄ちゃん行ってらっしゃい！』

浦田「…ん。」

浦田お兄ちゃんは高校生だし、中学校より遠いので少し早くに出る。

浦田お兄ちゃんは頭が良くて、私立で特待生として入学した。ちなみに演劇部に所属している。

それからはいぶ、そう、くろを起こして朝ごはんを食べさせて登校させて、そらにいに書き置きを残し志麻お兄ちゃんとてセンラにいが出発したちょっと後にさかにいと登校する。

坂田「いつもありがとな。何から何まで任せっきりにしてしまっとるし…」

『自覚あるなら手伝ってよ〜。』

電車を待っている時、少し小声で会話をする。
いつもさかにいと登校しているから、学校では私とさかにいが付き合ってることになっている。
まぁ名字ちがうからねぇ…

坂田「え〜…くろたち起こすのとかしかできひんよ？」

『それでもじゅーぶん助かる！』

坂田「なら手伝うわ。それでAの負担が減ったら嬉しいしな！」

さかにいはほんっと優しい。名前の通り優しく育ってるなぁ…と思う。誰目線だって話だけどね。

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ラッキー歌い手

志麻さん

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