音楽塾の男たち (ページ5)

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嶺亜サイド

バス停でガリさんと待っていると､エンジン音と共にバスが走ってきた｡

バスに乗って定期をタッチしてから奥に行くと､つり革につかまっている友達2人を発見する｡

拳武「あっ､嶺亜!おはよう(*^^*)!」

颯「ガリさんもおはよう(*^^*)!」

嶺亜「拳武､颯!おはよ～(*^^*)!」

猪狩「おはよう(*^^*)」

この2人が俺の友達､羽生田挙武と高橋颯｡

高校に入学して同じクラスになった時に､すぐに仲良くなったんだ(^-^)｡

挙武はクラスの学級委員で､クールで真面目な優等生｡

小学生の頃から勉強熱心で学習塾に通っている事から成績優秀らしく､

特に英語が得意で日常会話並みのレベルなんだよ｡

確か､少しだけだけど中国語も話せるって言っていたかな?

しかも､家はセレブ?って言うんだっけ｡

お金持ちのお坊っちゃまらしいの｡本当かなぁ(^_^;)?

颯は運動神経抜群で､挙武とは小学生の頃からの友達｡

運動神経抜群で､ダンス(特にブレイクダンス)が得意で､

ヘッドスピンも出来ちゃうという､高校生にしてプロ並みのレベルを持っている｡

将来の夢はダンサーで､部活はダンス部に所属しているんだ｡

読書が趣味で､休みの日には隣街の図書館に行って本を読むこともあるんだとか｡

ちなみに､俺らが通っている港町の学校は中高一貫の男子校で､

俺とガリさんは高校から入学しているの｡

嶺亜「聞いてよ､2人とも｡今日もバス停でガリさんがヘッドホンで音楽を聴いていたから､奪って装着したらロック系の音楽じゃなくて､クラシック系の音楽を聴いてやんの!」

挙武「またか｡嶺亜､悪戯は程々にしとけよ(^_^;)｡なぁ､颯?」

颯「えーっ､ガリさんってロック以外も聴くんだ｡意外～(^^)」

挙武「いや､人の話を聞けや(^_^;)」

猪狩「これで､何回目なんだか｡嶺亜様の悪戯はマジで困るわ(ーー;)」

挙武「っていうか､ガリさん｡何で､嶺亜の事を様付けで呼んでんの?」

猪狩「そ､それは…(ーー;)」

嶺亜「俺の僕(しもべ)だから(^ー^)♪」

挙武&颯「(怖っ…( ; ﾟДﾟ))」

バスに揺られながら会話をしていると､港町にあっという間に来て､

やがて､学校近くのバス停に着いたのだった｡

キーンコーンカーンコーン…｡

学校に着いて､教室で挙武と颯とお喋りを楽しんでいると､

ガラガラと扉が開いて､担任の先生が入ってきた｡

生徒「起立!気をつけ!礼!」

「「「おはようございますm(_ _)m!!!」」」

生徒「着席!」