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嶺亜サイド
嶺亜「へぇ〜」
浮所「あっ!昨日､収録でバイオリンを演奏したけど､どうだった(^-^)?」
あー､そういえばトークバラエティーの収録で､
バイオリンを弾いていたな｡
っていうか､塾長の事ばかり考えていたから､覚えてないよ…(ーー;)｡
どう言えばいいか分からず､悩んでいると､
ガリさんが口を開いた｡
猪狩「浮所…だよな｡お前のバイオリン､なかなか良かったよ」
浮所「本当(ﾟ∀ﾟ*)!?」
猪狩「だけど､何か響いてこないんだよな｡心に入ってこないというか…」
浮所「えっ…(´・Д・｀)」
ガリさんはしょっちゅう､ヘッドホンで音楽を聴いているからか､
ストレートに感想を言った｡
でも､浮所の顔は曇ってしまう｡
嶺亜「ちょっと､ガリさん｡流石にそれは…」
猪狩「何って言うんだろ?バイオリンの音色が冷たいというか…」
俺の制止も聞かず､ストレートに感想を言うガリさん｡
浮所「…そっか(´・Д・｀)」
猪狩「あっ､ごめん!傷つけるつもりじゃ無かったんだよ!」
浮所「ううん､いいよ｡俺の努力不足だから(^_^;)」
無理して笑っているけど､心の中では気にしているだろうな｡
天才バイオリニストなのに､何か事情でもありそうな気がするけど…｡
浮所「(腕時計を見て)あっ､そろそろバイオリンのレッスンだから行くね!」
嶺亜「大変だな〜｡無理しないで､頑張れよ(^-^)!」
猪狩「何かあったら､遠慮なく俺らに言えよ(^-^)!」
浮所「ありがとう…嶺亜くん､ガリさん(^-^)」
浮所は少し笑みを浮かべてから､公園を後にした｡
猪狩「嶺亜様､俺らも帰ろっか」
嶺亜「うん」
その夜､音楽塾でお風呂からあがってリビングに行くと､
塾長が明日の準備をしていた｡
嶺亜「(少し厚そうなファイル…音楽塾の生徒達のプロフィールか､音楽塾のスケジュール表とかだよね)」
手越「どうしたの?嶺亜(^^)」
嶺亜「はっ…//｡塾長!お風呂あがったので､塾長も入ればいいかと…//」
手越「そうだったんだ｡ありがとう､じゃあ入ってくるよ(^-^)」
嶺亜「ご､ごゆっくり〜…//」
塾長は少し厚そうなファイルを持って､リビングを出た｡
そういえば､兄さんは浮所と共演した事はあるのかな?
聞いてみよう｡
階段を上って2階に行き､兄さんが使っている部屋に向かった｡
ノックしようとすると､部屋から話し声がしたので一瞬､手を止める｡
誰かと電話でもしてるのかな…｡
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作者名：セーラーローズ | 作成日時：2023年5月11日 23時
