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嶺亜サイド
でも､16才になるまで待ちきれなくて､
声や顔だけでも見たいから､手紙を書いてボトルに入れ､
兄さんの所に送った所､魚型のラジオや海星型のテレビが送られ､
自分の部屋で､塾長の歌う姿を見たり､歌声を聴いたりした｡
もちろん､
仲間達には内緒ににしていたから､隠すことに必死だったな…(^_^;)｡
その後､ようやく16才になる今年､
成人した俺はラジオやテレビを含む荷物を持って､
塾長に会うため､人間の世界に向かったのだった｡
嶺亜「…というわけ」
話し終えると､俺はジュースを飲み干した｡
宮近「話は分かったんだけどさ」
嶺亜「何?」
宮近「お前は､大我様やしめと同じくオンディーヌ一族の人魚だろ｡相手が人間なんて…」
嶺亜「俺は塾長を愛してるんだよ!いつか､塾長に告白して恋人同士になるんだからっ//!」
七五三掛「嶺亜…」
宮近「嶺亜!気持ちは分かるけど､俺は反対だっ!人間に告白するのは､駄目だ( ｀ー´)!」
松倉「俺も､ちゃかに賛成!オンディーヌ一族は､人間との恋愛には掟があるじゃん!」
宮近と松倉が猛反対と､口々に言った｡
コイツらの言う通り､オンディーヌ一族の人魚は､
人間との恋愛には掟がある｡
オンディーヌ一族の人魚は好意を抱いている人間に告白して､
OKを貰っても本当の恋人同士にはならない｡
告白してから3ヶ月間､相手の人間が別の人間と恋人同士になって裏切ると､
告白した相手の人間を殺さないといけないんだ｡
そして､自分も死に至る…｡
宮近「嶺亜､考え直せ!もし､人間が裏切ったら…」
嶺亜「あの方が裏切るわけないじゃん!面倒見が良くて､お優しいお方なんだよ!」
松倉「嶺亜､俺達はお前を心配して…」
嶺亜「やっぱり､話すんじゃなかったよ!止めても無駄だからな(｀ヘ´)!」
そう言い放ち､如恵留先生に「お邪魔しました!」と言って､家を出ていった｡
七五三掛サイド
松倉「何だよ､アイツ…(-_-;)」
如恵留「オンディーヌ一族とセイレーン一族は､恋愛の掟があって制限されているけど､人間と人魚が恋愛しても俺は関係ないと思うけどな…」
宮近「何で､如恵留は人間との恋愛に賛成なんだよ!?」
如恵留「だって､他の一族は制限ないでしょ｡ちゃかとまつくは､そうじゃん」
如恵留達が揉めている中､
俺は嶺亜の気持ち､分かる気がする｡
何故なら､俺も愛してしまった人間がいるから｡
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作者名：セーラーローズ | 作成日時：2023年5月11日 23時
