◇1361.女王と剣士 ページ12
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翌日
『てなわけで、手伝いに来ましたよ。リドル先輩、シルバー先輩』
イヴ「よろしくお願いします」
オンボロ寮で身につけているエプロンを着て、食堂の厨房に入れば、シルバー先輩は相変わらず表情が変わらないからいいとして、リドル先輩は僕らのことをジト目で見た。
リドル「……学園長かい？」
『はい。３日間だけ、君達を手伝うように頼まれました。最初は無関係ということで渋りましたが、報酬がたんまり入るとのことなので、引き受けました』
リドル「……上手く手の上で纏められていないかい？」
『……』
そんな気はするが、あえて深く考えないようにしている。
「嬢ちゃん達も手伝ってくれるのかい？ ありがたいねぇ」
「よろしく頼むよ」
イヴ「はい！」
『はーい』
「それじゃあ、まずは食材を調達してきておくれ」
そう言われ、背負うことができる籠を渡された。
一緒に調達する食材が書かれたメモも渡され、
��肉、キャベツ、玉ねぎ、じゃがいも、にんじん、デミグラスソース��と記されている。
リドル「肉は牧場、あとは植物園と購買で手に入るね」
シルバー「早速調達しに行こうか」
イヴ「え！？ ちょ、待ってください、先輩がた！」
『速い速い』
僕らよりも一足先に外に出て行ってしまうリドル先輩とシルバー先輩。
そんなに急がなくても食材は逃げないというのに、何をそんなに焦っているのだろうか。
イヴ「リドル先輩とシルバー先輩、なんであんなに急いでるんだろ……？」
『うーん……１日でも早く１人で出来るようになりたいんじゃないの？ あいつらって他人の手は借りたくない主義だし』
イヴ「そもそも、もともとが他人の手を借りなくても強い人達だしね……」
イヴと会話しながら、リドル先輩とシルバー先輩を追いかける。
たしかにあいつらは他人の手を借りなくても強い。
出来るようになるまで努力する２人に僕らが手伝うなんてお節介だと思うが、考えてみろ。
幼馴染の言葉を信じ、ケーキにオイスターソースを入れたり、適量がわからない女王と、
居眠り常習犯の剣士。
この組み合わせで心配するな、と言われるほうが難しい。
しかしあいつらは無駄にプライドが高いため、あれそれ言わないほうが良いだろう。 トラブル起こす前に僕らが咄嗟にフォローすればいい。
『(全ては食費を浮かすためだ)』
頑張ろう。
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冬雪(プロフ) - 瑠奈さん» コメントありがとうございます。笑ってもらえて嬉しいです (2022年7月31日 22時) (
レス) id: 789871a44a (このIDを非表示/違反報告)
瑠奈 - ジグソーパズルwww (2022年7月31日 21時) (レス) @page48 id: f6c02603c1 (このIDを非表示/違反報告)
冬雪(プロフ) - パラディさん» すみません。何故かリンクできなくなっていましたね。リンクできるようになったので良かったらどうぞ (2021年4月17日 20時) (レス) id: 789871a44a (このIDを非表示/違反報告)
パラディ - 続きはいつ投稿されるでしょうか…？続きが気になってしまって…でも無理せず頑張って下さい! (2021年4月17日 20時) (レス) id: 4799a50d98 (このIDを非表示/違反報告)
冬雪(プロフ) - アヤさん» コメントありがとうございます。頑張ります (2021年4月12日 22時) (レス) id: 789871a44a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：冬雪
| 作成日時：2021年2月24日 0時
