◇502.救出 ページ23
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『＿＿……』
目を開けて、最初に目に入ったのはイヴの顔だった。
イヴ「！ よかった。Aちゃん、起きた」
『……どうなった？』
イヴ「おはよう。ジャミル先輩ならあそこでまだ眠ってるよ。怪物もいなくなって、落ち着いてる」
僕は上半身を起こして、イヴが見ている方向を見ると元の姿に戻ったジャミル先輩が眠っていて、その隣で心配そうに見守るカリムがいた。
どうやら間に合ったようだ。よかったよかった。
僕は欠伸をして頭を掻こうとすると、包帯を巻いていた手に違和感を感じ、見てみるとそこには包帯ではなくハンカチが巻かれていた。
『……なにこれ』
イヴ「ああ……Aちゃんの手の傷、傷口開いちゃったみたいで血が止まらなかったからカリム先輩が応急措置として巻いといてくれたんだよ」
『(治癒魔法で治さなかったのか)』
僕が効かない魔法は��自分にとって害がある��魔法だけだ。
治癒魔法や召喚魔法は効き目があるため、本当に都合の良い身体だとつくづく思う。
……しかしこのハンカチ、どこかで……
そして突如僕にのしかかる重み。
フロイド「わ〜い！A起きた〜！」
『重い……』
ジェイド「死んだかと思いましたよ」
『笑顔で言うことか』
僕に抱きつくフロイドと、僕の頬を撫でるジェイド。ほんとこいつら纏わりつくから鬱陶しい。
『状況は？』
イヴ「みんな無事だよ。少しだけ怪我した寮生の人達はいるけれどアズール先輩達が治癒魔法で治してくれてる。談話室はこんな惨状だけど……」
スカラビア寮の談話室は廃墟に最も近くなった状態だった。
……まあ、あれだけ暴れまくったからな
床とか地割れしているのによく陥没しないな、と思う。これも魔法のおかげということなのだろうか。
ジャミル「……うっ……」
カリム「！ ジャミル！！」
するとジャミル先輩に反応があったのか、声を上げるカリム。
僕らはカリム達の側に寄って、ジャミル先輩を覗き込む。
そして、ジャミル先輩はその目をゆっくり開けた。
ジャミル「う……ここは……」
アズール「良かった。なんとか正気を取り戻したようですね」
『あー、よかった。結構ギリギリだったからどうしたもんかと』
グリム「ふな"ぁ……、しばらくあのバケモノの夢見そーなんだゾ」
イヴ「今回のは本当に厄介だったもんね……」
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冬雪(プロフ) - ブルーサファイアさん» ご報告ありがとうございます (2020年10月4日 18時) (
レス) id: a124ecb095 (このIDを非表示/違反報告)
ブルーサファイア(プロフ) - 507話の『お前の宴好き、なんとかならないのか？』のところなんですけどアズールのセリフになってますが喋り方からしてジャミルではないでしょうか？ 何度も読み返してます！頑張ってください！ (2020年10月4日 15時) (レス) id: bd3a10c6c4 (このIDを非表示/違反報告)
冬雪(プロフ) - moekaさん» ◆１５◇のProfileで詳しく書いたつもりのものがありますのでそちらへお願いします (2020年8月25日 17時) (レス) id: cd043d76e1 (このIDを非表示/違反報告)
moeka(プロフ) - それぞれの監督生の性格などが詳しく知りたいです。検討をお願いします。 (2020年8月25日 16時) (レス) id: d61ed9781e (このIDを非表示/違反報告)
愛(プロフ) - 冬雪さん» ありがとうございます(*´▽｀*) (2020年7月29日 10時) (レス) id: ebf2abea67 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：冬雪
| 作成日時：2020年6月24日 0時
