◆51.ハーツラビュル寮 ページ6
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鏡舎からハーツラビュル寮に通じる鏡を通り、辿り着いた場所に僕とイヴとグリムは唖然とした。
僕らのオンボロ寮とは違い、赤と白を基調とした建物は大きく、立派で。所々緑豊かな木々に赤いバラが映えていた。
グリム「ほわぁ〜！めっちゃ豪華だ！オレ様たちとの寮とは全然違うんだゾ！」
『噴水とかあるよ。シャレオツだな〜』
イヴ「本当だね。これじゃあエースくんがボロいって言うのは納得するしかないね」
ふと、エース達の方を見ると「だろ？」とでも言いたげなドヤ顔で僕らを見るエースがいた。
しかし今のエースの首に着いている首輪を見て切なさの方が勝ったのだった。
「やばいやばい。急いで薔薇を赤く塗らないと」
すると高い生垣の方から聞いたことあるような声が聞こえた。
近づいて見ると制服を着た男が白いバラを赤く染めていた。
『(うわっ、なんか何重にも見たことあるやつ)』
白いバラを赤く染めている光景にも既視感を感じるけど、その作業をしている男にも既視感。
そして男は僕らに気づいた。
ケイト「ん？君たち何か用？」
エース「それ、何してんの？」
ケイト「これ？見ての通りバラを赤く染めているんだよ」
素直に僕らが驚くと「カワイーね！」と笑う男。
ケイト「って、あー！君、昨日の女の子でしょ？」
『……』
エース「何？オマエの知り合い？」
『他人に限りなく近い関係だよ』
ケイト「え〜？そんなこと言っちゃう？意外と冷たいんだね」
とりあえずデュースの後ろに隠れる。
ケイト「って、よく見たら君たち一昨日１０億マドルのシャンデリア壊して退学騒ぎ起こした新入生たちじゃん」
イヴ「そ、そんなに私達有名なの？」
エース「オレ達卒業までシャンデリアのこと言われそうだな」
ケイト「しかも君は昨日の晩にタルトを盗んで罪の上塗りをした子だ！」
エース「うっ……」
……なんでそんなに詳しいんだ
ケイト「学校中で話題のニューカマーと朝一で会えるなんてラッキー！
ねねね、一緒に写メ撮ろー！イエーイ！」
そう言って無理矢理僕らを引っ張って写真を撮ろうとする男に僕は心底イラついた。
ケイト「あ、これマジカメ上げていい？タグ付けしたいから名前教えてよ！」
『誰が教えるか』
ケイト「あ、大丈夫。Aちゃんとイヴちゃんのことは知ってるから」
イヴ「え……」
ケイト「いや、マジでそんな引かなくても……」
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冬雪(プロフ) - サナさん» コメントありがとうございます。楽しんでいただければなと思うばかりです (2022年8月11日 20時) (
レス) id: 789871a44a (このIDを非表示/違反報告)
サナ - やっと、2巻なんだゾ(このお話の)。楽しみ。 (2022年8月11日 18時) (レス) id: 2c45cd1730 (このIDを非表示/違反報告)
冬雪(プロフ) - ゆずさん» ご報告ありがとうございます (2020年10月13日 11時) (レス) id: a124ecb095 (このIDを非表示/違反報告)
ゆず(プロフ) - ◆82話のところでトレイ先輩がトイレになっててめっちゃ笑いましたwwww (2020年10月13日 3時) (レス) id: 207a7fb508 (このIDを非表示/違反報告)
冬雪(プロフ) - るなさん» ご報告ありがとうございます (2020年10月4日 18時) (レス) id: a124ecb095 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：冬雪
| 作成日時：2020年3月31日 8時
