51.新シイ感情 ページ5
十四松.
貴「…なら、とても羨ましいです」
十「なんで?」
貴「苦しいんです。泣いてる時って」
彼女の方を見ると、いつの間に集まったのか
『夢の精』がAちゃんの
膝に座っていた。その夢の精の頭を
撫でるAちゃんがなんか
寂しそうに見えた。
貴「息が苦しくて…声にならなくて…
泣いててもちっともいい事なんてないんです
だから、私は泣かないようにしてます。」
十「………そっか」
Aちゃんは強い。
女の子って弱い生き物ってトト子ちゃんから
聞いたけど…意志が強い女の子も
いるんだ…。なんか
人間って面白い。
弱いと思ったら意志が強い人もいる
強いと思ったら意思が弱い人がいる
矛盾してる。神様ってホント面白いモノ
作ったんだなぁ…
十「Aちゃんって、面白い!」
貴「…そうですか?」
十「うん!」
すると、Aちゃんはニコッと笑った。
……あれ?
なんか、心臓が痛いや。痛い?違う
なんか苦しい?…この感情も知らない。
兄さん達なら、知ってるのかなぁ?
僕、バカだからわかんないや
この感情はなんだろ?
Aちゃんに何回も聞いてたら
迷惑だと思うし…
この感情に……どんな名前をつけよう…
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作者名:雨雪 花 | 作者ホームページ:http://HI.END.WOLD 1017
作成日時:2016年7月31日 21時