【宗教松】転生の歌姫《2》【おそ松さん】 (ページ39)

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85.貴方達ノ為ページ39

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足早に、ジュエルさんの家へと向かう。
やっと出来た。
外に出るのも久しぶりだ…

すると、家の前でカラ松さんと一松さんが
待っていた。

カ「…！ほ、本当に作ったのか！？」

貴「はい…！コレです」

袋から、瓶を取り出しカラ松さんに差し出す
瓶の中はドロドロした光った液体が
入っている。

カ「これが妖精の…」

貴「………………………」

なんだか、意識が朦朧としてきた…
するとカラ松さんが私の背中を支えていた

カ「大丈夫か？」

貴「あ……はい」

…薔薇の匂いがする…
振り向くと、リャナンさんがいた。
私は、妖精の塗り薬をリャナンさんに
差し出す。

貴「出来ましたよ……どうぞ」

リ『………本当に…やるなんて』

貴「……言いましたよね？
私は私のために笑ってくれる人には

私のために

笑っていてほしいって……
リャナンさんが満足出来るお別れが
出来て…それで笑顔でいてほしい…

私の我儘です」

カ「…………」

リャナンさんは、瓶をギュッと握りしめ
ジュエルさんがいる元へと
飛んで行った。

私も、フラフラする足取りで
ジュエルさんの元へと向かう。

カ「あ、おい！危ないぞ…！」

一「薬は完成したんだからいいじゃん」

まだ…

貴「まだ……歌が……」