83.少女ト吸血鬼 ページ37
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…………今日で三日……あと四日
そろそろ、限界になってきたかも…
でもあの二人の為だし…
『…なんでここまで、してくれるの?』
薄く開いた目を頑張って開け
その声の主を確認した。
貴「……あ、リャナンさん…」
リ『…目の下のクマが凄いことになってる…』
貴「どうしました……?」
リ『………ジュエルが…』
……ああ、家に引きこもってる間に
一松さんがリャナンさんに行っちゃったんだ…
リ『神父が今、ジュエルを見てるの』
カラ松さんかなぁ…?
リ『ジュエルは………私のせいで
死ぬんだって…言われたわ…』
貴「…………」
リ『愛してない……違う
あたしはあれを愛してなんかない…違う
違う 違う 違うのよ!!』
貴「……………」
リ『だって……愛してしまったら…
あたし達はその愛を通さなきゃならない…』
泣いているリャナンさんに手を伸ばす
貴「…泣かないでください……
私、人に泣かれるのが苦手なんです…」
私は、慰め方を知らなかった。
この時どうやって、あやせばいいのか
わからない。
リャナンさんの目の下に凄い泣いた跡が
あった。……一松さんみたいだ。
一松さんも泣いてるのかなぁ…
リ『貴女は……』
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作者名:雨雪 花 | 作者ホームページ:http://HI.END.WOLD 1017
作成日時:2016年7月31日 21時