検索窓
今日:12 hit、昨日:37 hit、合計:38,771 hit

71.ナミダノ死神 ページ25

一松.



一「……………」


止め止めなく涙が出る。
悲しくもなんともないのに…
涙が出るんだ。

だから


泣き跡を見られないように
フードを深く被る。


おそ松兄さんとトド松には絶対
馬鹿にされる。

クソ松と十四松とチョロ松兄さんには
何故か心配される。



馬鹿にされるのも嫌だし
心配されるのも嫌だ。



あいつは…?


いや…ゴミみたいな俺になんて
心配なんてしてくれない。
クソ松みたいな心の底から心配してるような
目では見られない。


心の底から心配してくれる奴なんて
身内だけ。兄弟だけ。



貴「一松さん!おはようございます!」

一「…………」


森を歩いてたら、女に出くわした。
眩しいくらいの笑顔で挨拶してくれた。
うわー…絶対嘘だ。こんなアイドルだか
営業スマイルみたいな笑顔
絶対演技だ。


貴「今から何処かへお出かけですか?」

一「……別に」

貴「お散歩ですか?」


なんか…ムカついてきた。
俺は女の横を通りズカズカと
前へと進む。


貴「あ、一松さん……」


なんだその、寂しそうな声。
知らない知らない。
女なんて知らない。


俺には、兄弟がいてくれればいい。
俺は死神だし。
死神はみんなの嫌われ者だから。

72.悪魔ノ企ミ→←70.イツモノ事ダ



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (8 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
9人がお気に入り
設定タグ:宗教松 , 恋愛&ギャグ , 歌姫
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:雨雪 花 | 作者ホームページ:http://HI.END.WOLD 1017  
作成日時:2016年7月31日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。