68.治癒ノ歌 ページ22
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カ「この前なんて、少しからかったら
マシンガンをキメてきたぜ」
貴「!?」
カ「まぁ、痛さはあるが
エルフの国の物だからそれぐらいじゃ
死なないけどな」
私の今隣に物凄く忍耐強い人がいる…
貴「つ、辛くないんですか?」
カ「照れ隠しだろう?バーン☆」
なんて心の広い人なんだ…
でも、腕の火傷は痛いだろうな…
私は書記を取り出しペラペラとページを捲る
貴「……あ、ありました!」
カ「何があったんだ?」
貴「すみません、カラ松さん
怪我してる腕を出してくれませんか?」
カ「ん?あ、あぁ…いいが」
腕を捲って、怪我してる腕を
私に差し出すカラ松さん。
貴「ちょっと、失礼しますね」
カラ松さんの包帯を外すとこれまた
痛々しく赤く腫れ上がっている。
目を逸らすのを我慢し火傷に手をかざす。
貴『_____傷なんていらない』
カ「!」
貴『___僕が好きなのは綺麗なままの貴方だ___たとえ、君が傷ついたら
僕がその傷を癒そう___心の隅まで
僕は貴方を愛そう_______』
そして、淡い光が無数に出て
カラ松さんの傷が癒えた。
カ「……『治癒の歌』か…」
貴「はい!よかったぁ…上手くいって
初めて歌ったので成功して
良かったです」
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作者名:雨雪 花 | 作者ホームページ:http://HI.END.WOLD 1017
作成日時:2016年7月31日 21時