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帰ってきたばかりだから窓も閉まってるし、いつも以上に静まり返った部屋の中で。
さっきとは明らかに違う藤ケ谷の声「なに?」っと冷や汗を流しながら恐る恐る尋ねる。
それに急に声のトーンが低くなるとか、おかしくね?殺気っていうの。
(めちゃくちゃ怪しい空気が漂ってるんですけど)
藤「俺、北山にどうしても聞かなきゃならない事があるんだよね」
ニッコリと俺の苦手なあの笑みをし、藤ケ谷が言葉を発した。
北「へぇ〜そう…なん‥だ、そういえば俺、飲み物とか持ってくんの忘れた今から取って来るよ」
「ははっ」と苦笑いしながら、逃げるように扉の方へ向かう。
とたんにガシッと「えっ、前に進めない!?なにこれ」
藤「逃げるの?」
そう耳元で囁かれ、ふと首だけを後ろへ向けたら。
そこには、あの笑みのまま俺の手首を掴んでいる藤ケ谷の姿があってよ。
北「なっ、なに言ってんだ逃げる…なんて‥んな、訳の分からねぇことしねーよ」
今にも震えそうな声を抑えつつ冷静さを保ちながら言い放つ。
「本当に?」怪訝そうな顔、疑り深いやつだな納得していないようだから少し危ない気がした。
北「そんなの…当然じゃん、ちょ、分かったら離れてくれ」
俺は、いつの間にか壁ドンされていて「顔、近い…逃げないから‥さ」
藤「さっきから思ってたんだけど、どうして北山は俺から離れようとするわけ」
北「はっ?」
急に、そんなマジな目で言われると流石の俺も戸惑ってしまう。
言っとくが離れたいと思う理由は簡単だ「怖いから」それ以外に何があるっていうんで?
決して本人には言えない…
藤「なに?言えないこと」
が、心を読まれた感覚に陥ってハッと目を見開く。
その様子を見てか藤ケ谷は「図星なんだ?」と次の瞬間、身動きの取れない俺をまた抱き上げ。
それも今度はお姫さま抱っこで!?勘弁してくれ、ベットの上へ降ろし。
北「えっと俺、まだ寝る気はないんだけど」
妙な行動に出た藤ケ谷に、そう言った。
藤「違う頑固な北山を素直にさせようと思って」
ブラックな顔でニコッと微笑む藤ケ谷、アカン1番ヤバいやつ経験済みだから分かる。
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Tai.Qi(プロフ) - ちぐさん» いえいえ、こちらこそいつも有り難うございます、やはり元滝担として力が入ってしまうんです(笑)デビューが決まったとき嬉しい反面、二人の絡みが見れなくなるのが寂しかったので演舞場で久々共演した時は萌え〜でしたから(笑) (2018年10月24日 18時) (レス) id: ce1f6b094a (このIDを非表示/違反報告)
Tai.Qi(プロフ) - ももさん» 有り難うございます、同じく書いている作者さまにそう言って頂けると心が軽くなります昔から好きなんですよね気がつけば出演者がどんどん増えてしまって(苦笑)有り難うございます励みにし頑張ります。 (2018年10月24日 18時) (レス) id: ce1f6b094a (このIDを非表示/違反報告)
ちぐ(プロフ) - 先輩達の中でもやっぱり滝沢くんとの絡みは1番私の中で好きなやつです!Tai.Qiさんの作品は様々な人が出てきてくれるので妄想力が沸きます笑 いつもお話ありがとうございます! (2018年10月24日 18時) (レス) id: 49f8e6a8bb (このIDを非表示/違反報告)
もも(プロフ) - Tai.Qi様 お久しぶりです!鈍感なKさん可愛いです!それを守るFYも(><)様々な方が出てきてニヤニヤしています。更新する度に怖い気持ちとても分かります!それでも書きたくなりますよねヽ(´▽`)/コメント出来ておらず申し訳ありませんでした!楽しみにしてます☆ (2018年10月24日 18時) (レス) id: db5af09c34 (このIDを非表示/違反報告)
Tai.Qi(プロフ) - 藤北かじゅさん» 有り難うございます、そう言って頂けると頑張って書いている甲斐があります亀ちゃんside初めてだったので少し不安だっただけに、とても嬉しいです。 (2018年10月6日 21時) (レス) id: ce1f6b094a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Tai.Qi | 作成日時:2018年10月4日 15時