僕らの想い〜証VOL２.

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・北山side

(ん〜なんだろ？身体が浮いているような感じがする、でも物凄く温かい)

俺は、ゆっくりと目を開く「えっ」その瞬間、驚きのあまり身体がビクッとなってよ。

(待て!?どういう事？この状況)

声を発したくても、全身に冷や汗が流れ感覚を麻痺させていた。

確か、教室で何かの目的のため力を蓄えようと寝ていたはず。

なのに、なぜ俺は抱きしめられている状態で抱っこされているのか？

(ハッ、この匂い藤ケ谷？)



藤「顔、見えてないけど起きたみたいだな」



(どうして分かる!?いや、なんかの罠かもしれない寝たふりしていよ)



藤「ひろ、ちゃんと起きようか？」



(げっ…)

顔が見えなくても恐怖が沸く、どうやら俺はやらかしてしまったようでさ。



藤「理由を聞かせてもらう分かっているね」



こいつは、まださっきのことを覚えてるってわけか？それって俺が遅れて来たことだろ。

「実は、亀梨先輩に会って押し倒されちゃいました」な〜んて言えるわけねぇじゃん、ﾁｯ



北「理由も何も道に迷っただけだし」



ふんっと声を漏らして、なるべく平然さを装う。



藤「嘘」

北「嘘じゃねぇもん、それより降ろせ藤ケ谷」



抱っこされるのはマジで勘弁、俺は手足をバタつかせて促す。



藤「暴れるな、そんなに動いたら危ないじゃん家に着くまでは降ろさないよ」

北「んだと〜っ」



(冗談じゃない知らぬまに勝手に抱っこされ、ふざけんなっつうの)



藤「このまま我慢していな、それとも本当の理由を言う気になった」

北「はっ？」



(クソっ、人の弱みにつけこんでいつも以上にタチが悪い)

もし、この状態で周りの連中もしくは知っているやつに顔でも見られたらバカにされてしまう。

(ハッ、そうだ顔を見られなければいいのか)

抱っこされているのが俺だって、誰にも分からないから。



北「ふ〜んだ顔を隠せばこんなの恥ずかしくもなんともないや」



そう言って、藤ケ谷の胸に顔を埋めた。

(バレなければ、むしろ余裕だな)



藤「お前マジで可愛すぎ、そんな事されたら俺が堪んない」

北「へっ？」



(小声でよく聞こえなかったが、今なんか言った？)


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