僕らの想い〜証VOL２.

69. ページ19

.

翼「今どき珍しくピュアな子だね」

滝「翼も気に入っちゃったんだ」

翼「お持ち帰りしたいくらい」

北「だっ、ダメだってば」

滝「好きな人でもいるの」



そう聞かれ藤ヶ谷の顔が脳裏に浮かんだ「ﾊｯ、違うって彼奴の事なんか意識してね」

(のっ、ノーマルなんだからよ)



翼「どうやら王子さまがいるみたい」

滝「それは残念」

翼「どうする？」

滝「送り届けてあげますか」



(へっ？)

それから、二人に連れられ向かった先に。



北「トッツー!?」

戸「無事だったんだ北山」

橋「誰？」

戸「北山 宏光、今年No.1の姫さ」



(だぁ〜だから俺は)



橋「No.1はトッツーじゃん」

戸「それはハッシーの中での事でしょ」

橋「そうだけどさ」

北「こいつは？」

戸「橋本 良亮、俺の従兄弟」

北「ふ〜ん」

戸「で、もう１人ここにいるのが」

渡辺「渡辺 将太 っていいます宜しくお願いします」

北「おっ、おう」



(中等部のやつらか)



滝「将太」

渡辺「はい」

滝「他の皆は？」

渡辺「今、来ます」



(えっ、まだいるの!?)

すると、わいわいガヤガヤ賑やかな連中がやって来てよ。

佐久間に宮館、阿部に岩本それと深澤とかいう奴らが演劇部の後輩なんだと滝沢先輩は言った。



滝「こいつを味方の所へ連れて行ってやりたいんだ協力してくれる」

佐久間「いいですよ」

岩本「構わないですけど、どうやって？」

滝「そうだなぁ」

北「んっ？」



ニヤッと意味深に笑う先輩嫌な予感がする。

数分後━



戸「可愛い〜北山」

北「ちょ、なんでセーラー服なんかあるんだよ勘弁してくれ」



俺は女子高生の格好をさせられ、ご丁寧にカツラまで被り。



宮館「演劇部ですから」

深澤「女装とか、必要でしょ？ここ男子校だし」

北「はあっ？」

阿部「似合ってます凄く」



(誉められても、ぜんぜん嬉しくないし)



滝「よし行こう」

北「マジこの格好で!?」

翼「かえって目立つ気がするけど」

滝「いいのいいの」



複雑な心境のまま歩き始めて「あっ、あいつ」すれ違ったのはタマって生徒、ジーっと俺のことを見つめ。

(なに？なんなんで)



塚「ねぇ玉森、みんな自分たちの場所へ帰ってるよ」



それと金髪男も…



玉「ちょっと待った、そこの軍団」



いきなり声をかけられ全員の足がピタッと止まる。



※
将太の将の字ですが実際の字だと○となってしまうため変えてます、ご了承ください。

70.→←68.

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す