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ダダダダダッ、俺は曲がり角を巧みに使って空き教室へと入り。
念のため掃除道具がいくつか置かれていたロッカーの中へ逃げ込み。
「姫が消えちゃった」
「どこぉ〜姫ちゃーん」
(勇者だっつーの)
すると、だんだん声が遠くなっていってよ。
(ふぅ〜めっちゃ疲れた)
鬼に捕まって、命令という名のパシリみたいなのをやらされるなんてまっぴらゴメンだ。
男としてのプライドが潰れてしまう、さすがにそれは避けたい。
でもずっとここにいてもバレるのは時間の問題、早く何処かへ移動しなくては。
(どこか、人けのない所へ…)
「あっ」記憶の中を探していると、あるところに辿り着く。
(1つだけいい所があった鬼から逃げるに最適な場所が)
北「こうなったら、行くしかないっしょ」
小さく呟きロッカーを出て向かう先の方角へと足を進め着いた場所は「図書室」無事に誰にも見つからずに来れ安心し。
(これで少しは休める、いや待てよ)
用心には用心を重ね、そぉーっと静かに扉を開け中を伺うように足を踏み入れれば。
人の出入りが少ない図書室だけど、隠れる場所は沢山ある。
以前ここに迷いこんだときは、亀梨先輩って人にしか会わなかったから。
んっ?あれあれ、俺は我が目を疑った。
(マジでか!?)
そっと忍び足で奥にある、あのふかふかなソファーへ近づくと。
亀梨「まだかなぁ〜絶対ここに来るはずなんだよね俺の勘じゃ」
(げっ!?)
そこには先着が1人、その亀梨先輩がソファーに座り誰かを待っていたんだ。
(これじゃ行けない、どうしよう)
思いながら、ふと腕に付いている腕章へと目がいき。
(赤?ってことは)
北「あぁーっ」
亀梨「姫っ、やっぱり来たんだ」
笑顔でそう言う亀梨くん、待ち人って俺だったんすか!?
北「か、か、亀梨先輩!?どうして」
泥棒か警察かの区別は腕に付けている腕章の色で分かることになっていた、つまり。
亀梨「覚えててくれたんだ、すっごく嬉しい」
本当に物凄く嬉しそうに微笑んでいる。
(名前を覚えていただけで、そんなに喜ぶ?失礼だけど先輩、バカなの)
つうか昨日のことだし忘れるわけないじゃん。
が、先輩はこの後もっと驚くべき行動を起こし俺は驚愕してしまう事になる。
思いもしなかったことで…
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Tai.Qi(プロフ) - ちぐさん» いえいえ、こちらこそいつも有り難うございます、やはり元滝担として力が入ってしまうんです(笑)デビューが決まったとき嬉しい反面、二人の絡みが見れなくなるのが寂しかったので演舞場で久々共演した時は萌え〜でしたから(笑) (2018年10月24日 18時) (レス) id: ce1f6b094a (このIDを非表示/違反報告)
Tai.Qi(プロフ) - ももさん» 有り難うございます、同じく書いている作者さまにそう言って頂けると心が軽くなります昔から好きなんですよね気がつけば出演者がどんどん増えてしまって(苦笑)有り難うございます励みにし頑張ります。 (2018年10月24日 18時) (レス) id: ce1f6b094a (このIDを非表示/違反報告)
ちぐ(プロフ) - 先輩達の中でもやっぱり滝沢くんとの絡みは1番私の中で好きなやつです!Tai.Qiさんの作品は様々な人が出てきてくれるので妄想力が沸きます笑 いつもお話ありがとうございます! (2018年10月24日 18時) (レス) id: 49f8e6a8bb (このIDを非表示/違反報告)
もも(プロフ) - Tai.Qi様 お久しぶりです!鈍感なKさん可愛いです!それを守るFYも(><)様々な方が出てきてニヤニヤしています。更新する度に怖い気持ちとても分かります!それでも書きたくなりますよねヽ(´▽`)/コメント出来ておらず申し訳ありませんでした!楽しみにしてます☆ (2018年10月24日 18時) (レス) id: db5af09c34 (このIDを非表示/違反報告)
Tai.Qi(プロフ) - 藤北かじゅさん» 有り難うございます、そう言って頂けると頑張って書いている甲斐があります亀ちゃんside初めてだったので少し不安だっただけに、とても嬉しいです。 (2018年10月6日 21時) (レス) id: ce1f6b094a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Tai.Qi | 作成日時:2018年10月4日 15時