*ヅラの代理【銀時side】 ページ13
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「……あの2人に行かせて良かったのかなぁ……」
「大丈夫だろ、新八もいるんだしよ。」
Aの依頼で、ショッピングモールに来たのはよかったが、久しぶりに会えた嬉しさか、新八と神楽のやつ、張り切って買うものメモを持って行っちまった。
俺とAは、近くのベンチで座って2人を待っていた。
……恐らくあいつらは、こいつに負担をかけさせないように気を使ったのかも知らねぇが、当の本人は、心配なのか眉をひそめて眺めていた。
「……んな心配な顔すんなって。あいつらが帰ってきたら、不安がるだろ?」
「うん……まぁ、そうだけど……」
「ところでよ、その助けた天人、どんだけ食うんだよ」
「神楽ちゃんと同じ種族だったの。夜兎族。」
「おい……まさか……」
「阿伏兎さんだって。」
「まじかよ、おい」
「うん。……知ってる人?」
知ってるっちゃあ、知ってるが……
「あんま近付くな」
うん、何しでかすかわかんねぇからな。なんて、1人で頷くも、その意味がよく分からなかったのか、俺の袖を掴んできた。
「なんで?悪い人には見えなかったよ?」
「あのねぇ、Aちゃん。世の中、そんなふうに見えて、実際はすんごい悪い人がいるんだからね?油断しちゃいけません。」
「そういうもん?」
「そういうもん。それに、お前さんが危険な目にでもあったら、俺はヅラに合わせる顔がねぇからな。
だから、あんま関わんな」
まぁ、これは本心。ヅラに託された時、傷一つでも付けたら、銀時でも許さんぞ……なんて言われたもんだからなぁ。
それに、ヅラの名前を出すと、Aも大人しくわかった。と呟いて頷いた。
「……あっ、ねぇ、銀時。もうすぐで、九兵衛ちゃんの誕生日じゃない?だから、プレゼント買いたいんだけど、付き合ってもらってもいい?」
「お前も好きだねぇ……いいぜ、選んでやるよ。ちょっと待ってろ、あいつらに言ってくる」
「うん」
Aの頼みだ……なんて思いながら、俺は神楽達が行きそうなところに向かった。
そして、戻ってくる頃には、Aの横、俺が座っていたところには、“ あいつ ” がいた。
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rikohuku0428(プロフ) - 続きのパスワードが知りたいです!面白いのでぜひお願いします! (2020年11月23日 0時) (レス) id: 4dacac16ea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:どこかのムスメ | 作成日時:2018年8月23日 12時