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「よーし、お前ら。そろそろ、係決めに移るぞー
黒板見とけ、今年この学年がやる係だ」
気付けば、一限のホームルームが後少しで終わりそうで、私と音羽くんが揃って黒板を見ると、下に行くにつれて斜めになっている先生の字が。
教科係から、ホームルーム係、掃除係と色んな名前があって、去年と比べて選択肢が広い気がした。
「男女それぞれ1人ずつ、2人ペアで行う。
ただし、修学旅行係は4人だ。」
「修学旅行って……早いだろ」
『でも、何やるんだろ』
先生の話に、音羽くんが小さく言ったから私も返す。
修学旅行って、来年行くはずだったし、もう係決めるんだ。
「お前ら、来年だからって油断するなよ。修学旅行だからってな、旅行なんだ。学を修める旅行だ。
この学年が行く場所が決まり次第、その場所の歴史やらなんやらを班で決めて三学期に発表だぞ」
『うわっ、めんどくさいやつ』
「おい、駒場、聞こえてるぞ」
他の人だって、面倒臭いとか言ってるのに私だけピンポイントに当てて欲しくない。
私の席の前に座る女子(来栖ちゃん)が、どんまいなんて顔で見てくる。
「そういうわけだ。
先に、他のやつから決めるぞ。まずは、教科係な。」
国語係やりたいやつー、挙手制らしく皆楽なものに当たりたいのか、次々と埋まっていく中で、私はちらりと黒板を見続ける音羽くんを見る。
さっき、どうせ俺が1人でやることになる、とかなんとか言ってたけど……去年、何かあったのかな。
係なんて、2人でやるものだと思っていたし、そんなこと言った彼の顔が、闇を見た、みたいな顔してた。
「……まばさん……駒場さん」
『あっ…はい、はい』
知らない間にぼんやりしていたのか、音羽くんに軽く肩を叩かれて意識を戻せば、黒板を一瞬指指した。
「次、数学係だけど」
『えぁっ…ほんとだ、なんか今年決まっていくの早いな』
「…本当に、俺とやるの」
『え、あ、うん、もちろん！』
怪訝そうにしてみてくるから、女に二言はないわよ、なんて言うと、なんだそれって、小さく笑ってくれた。
「じゃ、次数学係ー」
『はいっ！』
「駒場な……あと一人…」
『後、音羽くん！数学係、私と音羽くんでやります！』
「あっ、ちょっ、駒場さん」
意気揚々に手をあげれば、上げる気がなさそうな彼の手を掴んで上げさせれば、教室がざわついた。
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マナ - 作品を参考してよろしいですか？ (2022年1月24日 18時) (
レス) id: d0a320b2d2 (このIDを非表示/違反報告)
空うさぎ(プロフ) - 駒ノ音〜Another〜作って下さりありがとうございますっ…ずっと2人の出会いが気になっていたので嬉しいです！更新楽しみにしてます՞⸝⸝ > ̫ < ⸝⸝՞ (2021年10月4日 19時) (レス) id: a700536b31 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：どこかのムスメ | 作成日時：2021年10月4日 17時
