星にネガイを【18歳組】

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情報交換なども無事に終わり、俺はチェシカと呼ばれる子供や近界の住民たちと話していた



こんなの、初めてだ






「へぇ、お前まだ9歳か」




「変な髪のお兄ちゃんは?」




「変な髪のお兄ちゃんはねー、私と同じ18歳なの」




俺と国近、出水など、16.7.8歳はチェシカと一緒になって飯をご馳走になっていた





ちなみに、Aは忘れ物をしたと船に戻っていた






「なぁ、聞いてもいいか?」



「……Aのこと?」



「ああ。
俺たちの知らない間、つまりはここにいた間のAが知りたい」





俺と国近で、密かに話していた事の一つだった


今回の遠征地がAに関係があると聞いた時、真っ先にこれを聞こうと決めていた




子供らしい表情から一変
チェシカからは笑顔が消えた




聞けば、身体にはたくさんの痣や傷があったらしい

背中には、痛々しい大きな傷もあったと言う



身体はボロボロで
碌に食事や睡眠をとってない姿も見えたとか


意識も朦朧としていて、見てられなかったと、後からきたチェシカの父親に聞いた






「………本当に、1人だったんですね」



「………アイツ、Aを助けてくれてありがとな、チェシカ」





そう言うと、チェシカは俯いた



違うの、ほんとはね、と喋り出す





「ほんとは、A……」




泣き出すチェシカに、俺たちは戸惑いを隠せない




「チェシカ」



「A!」



微笑んだAは
チェシカの頭に手を置いた


まるで、それ以上は言うな、とでも言うかのよう

俺はそれが気に食わなかった




「またお前は、俺たちに何も言わねぇのかよ」



「…知る必要がないだけ」



「あぁ、そーか。
俺たちは信用できねぇか。
お前みたいに1人でこんな違う星に来る勇気も、力も意志もねぇもんな」




邪魔だろ、
平和ボケしてる俺らが鬱陶しいだろ、腹が立つだろ

そう言うと、Aは俺の胸ぐらを掴んだ




「………ｯ」




何か言いたそうに口を開くAを

俺はただ見つめた




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