星にネガイを【18歳組】

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「…………お前、まじで行くのかよ」




ギシギシと雪の潰される音が鳴る




「そりゃ、遠征予定の場所が場所だからねー


私がいけば楽ですよって言ったら上がノリ気になってねー」




ははは、と笑うこいつの腕を掴み止める







ふざけんな。また、どっか行くのかよ
俺たちをおいて


また__________








「違うよ、哲次


私、ちゃんと戻ってくるよ。
もう、置いてかないよ」





Aの手が、俺の頬を包む



冷えきったそれは俺の体温を奪う





「嘘だ」




「嘘じゃない」




「また、お前は……」




「行かない。もう1人にはさせない」





俯いてた顔を上げる
Aと目があった





「そんな悲しそうな顔しないでよ、


私、笑ってる顔の方が好きだよ」







そう言って俺に向けたその顔は



何よりも儚く、綺麗に
笑いながら泣いていた

頬に手を当て、その涙を親指で拭い、抱きしめた








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「…………なぁ」



「うん」



「好きだ」



「…知ってる」




Aの顔は見えない
どんな顔をしてるのかも、何も




「もうお前を、離したくない」



「…うん、離さないで」




それでも伝わる、鼓動と熱




「2度と、あんな思いはしたくねぇ」



「……ごめん…、






哲次は
こんな私でも、好きでいてくれるの?」




少し声が震えてる
全てが愛おしく感じる




「当たり前だろ、バカ」






Aは俺から離れると、顔を上げた
寒さにやられたのか、他にも理由があるのか
顔が赤い






「哲次、




私と…………」







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「「付き合ってください」」









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お互いに顔を見合わせ、声を出して笑い合った









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