星にネガイを【18歳組】

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「…そうだな、


教えよう。その方がいい未来にいきそうだ」





ゆっくりと、口を開く。


その口から発される言葉を、私は恐怖で怯えながら待つ。
きっと、数秒しか経ってなかったのだろうけど
それでも、なぜか長く感じる





「お前が泣いて、周りが…そうだな、悲しそうにお前を抱きしめてるよ。


背中に怪我でもあるのか?」





ス、と伸びてくる手を拒むことなんてできずに

迅さんは私の服の上からその傷に触れる。



背中に手を回され、私は引き寄せられる。




「…何で、そんな事まで…」




「そういう未来が視えたからだ」





ごめんな、と謝られるが正直困る。







「…迅さん、今からいうこと、周りには言わないでくれますか」




「…ああ、約束する」




ベッドに腰を下ろし、じっ、と遠くを見つめる

手汗が酷い。
緊張してるのだろうか、怖いのだろうか。

そんな気持ちを振り切り、口を開こうとした時



迅さんが「なぁ」と呟いた。

なんですか、と振り返る



「…城戸さん達にも、言ったほうがいいみたいなんだ。
俺の副作用がそう言ってる」



どうだ?と尋ねられ
それを断るなんてできず



「…わかりました。
行きます」




重い腰を持ち上げた。




心なしか、もう痛くないはずの傷がヒリヒリと痛むような気がした








「なんだ、迅、中村。


会議中だぞ」



城戸さんの言った通り、会議中だったらしく、中は静まり返っていた。
そのせいか視線がひどく突き刺さる。



「…近界にいってた2年間について、話してないことがあるそうなんです。

今、聞いてやってくれませんかね」





城戸さんは少し、考えるそぶりを見せた後、わかった、と承諾してくれた。


泣きそうになるのを堪えて
私はゆっくりと、口を開いて目の前にいる人たちの顔を見た。





「単刀直入に言います。



私の副作用が



徐々に使えなくなってるんです」




重たい空気の中に、緊張が走った。




「……何故だ」




私は頬を緩め、




「トリオンが、もう残り少ないんです。私」




堪えきれず零れ落ちる涙を誤魔化すことしかできなかった。






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トリオン量と副作用の件、なんだかオカシイ話な気もするんですがそこらへんはあんまり気にしないでやってください！


それと、最近あまり更新できてなくてすみませんでした。これからもよろしくお願いします。
高校生させよう、と思ってたのにこんな展開になってしまい、申し訳ないです

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