星にネガイを【18歳組】

18. ページ19

俺たちは今、冷えた身体を温めよう、ということで近くにあった温泉にきていた。




休日ということもあり、家族連れが多い中の学生は少しばかり目立つ。




そんなことよりも、足元が冷え切ってしまったAをどうにかしてやりたい、と村上は焦っていた




「その、ほんとうに悪かった」



「いいよ、大丈夫。
温泉探してくれてありがとね、助かったよ」




そう、この温泉を提案したのも探したのも鋼だった。





「……そうか…」




煮え切らない、という感じの鋼を慰めるのも簡単ではない。

Aは考え、ハッ!と何かを閃いたかのように手と手を合わせた。




「鋼、私の事何て呼んでる?」


「え、中村…?」


「そう!だよね!
でも、私鋼のこと名前で呼んでるし、何だか仲良いのかそうじゃないのか微妙だしさ


私の事名前で呼んでくれたら許す!」




ヘラリ、と笑うAに鋼は安心したのか

同じようににっこりと




「ありがとう、A」




微笑んだ。





「癒しだな、これは」



「おー、いいもン見たな」



「「鋼が、だけどな」」




「おい」

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