第九話 ページ10
１年生たちは、大広間に拍手で迎えられながら入場した。
優しそうな長い白い髭を生やしたお爺さん、ホグワーツ校長のダンブルドア先生が壇上の前に立った。
ダン ｢まず始めに、注意事項を言っておこうかの。１年生の諸君、暗黒の森は立ち入り禁止じゃ。生徒は決して入ってはならぬ。それから、管理人のミスター・フィルチからも注意事項がある。右側の３階の廊下には近寄らぬこと。そこには恐ろしい苦しみと死が待っている。以上だ。｣
マク ｢名前を呼ばれた生徒は前に出てきなさい。この組み分け帽子を頭にのせます。帽子が寮を決めてくれます。｣
いよいよだ。
私だけではない。他の１年生たち、いや、ここの大広間にいる全員が胸を高鳴らせているだろう。
マク ｢ハーマイオニー・グレンジャー。｣
ハーマイオニーだ。
ハー ｢どうしよう…大丈夫、リラックス。｣
『大丈夫よ、ハーマイオニー。』
私は彼女の背中を摩った。
彼女は頷くと、ゆっくりと前に出た。
ロン ｢変な子だよな、あいつって。｣
私はロンの手をペチンと叩く。
組み分け帽子が何か喋っているが、ここからはよく聞こえない。
組み ｢グリフィンドール！｣
大広間に、組み分け帽子の声が轟いた。
グリフィンドールからは歓声と拍手が。
ドラ ｢ドラコ・マルフォイ。｣
ドラコは堂々と前に出た。
組み ｢スリザリン！｣
一瞬だ。
組み分け帽子を被ろうとした瞬間、寮が決まった。
ロン ｢悪の道に落ちた魔法使いはみんなスリザリンだった。｣
またまたロンを叩く。
ロン ｢(何だよ！マルフォイだろ？)｣
『(ええ。でも、スリザリンの悪口は良くないわ。)』
ロンは溜息をつき、悪かったよ、と静かな声で謝った。
組み ｢...よろしい、ハッフルパフ！｣
私達が話している間に、もう半分以上は組み分けされていた。
マク ｢ロナルド・ウィーズリー。｣
ロンは緊張していたが、お兄さんやご両親の様子を見ても、彼はグリフィンドールだ。
組み ｢グリフィンドール！｣
グリフィンドールまた歓声がわいた。
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作者名：おむちゃ〜 | 作成日時：2021年12月16日 9時
