検索窓
今日:2 hit、昨日:4 hit、合計:42,787 hit

22 ページ23

幸村side

彼女と約束していた時間に気づかず、庭の手入れを手伝うと言われたときは慌ててしまった。


コスモスを見るAの表情は柔らかくて、隣に咲いているひまわりと並ぶと、さらに愛らしい。


この瞬間を独り占めできていることに幸福感を感じた。


昔からたくさんの植物に囲まれて育ってきた彼女は、ふんわり、でも凛とした雰囲気がある


幼い頃は可愛いという言葉が似合う子が今では、可愛いはもちろん、

少し色っぽくて美しい


そんなことを本人に言っても、ちゃんと取り合ってもらえはいだろうから、そんなことないのにと呟いておいた


Aを部屋に案内し、アイスティーを入れにキッチンへ向かう。


帰ってきた頃には彼女は身に合わないソファの上で足を抱えていた。


幸「おや。小さいのに丸まってさらに小さくなってるよ」


『余計なこと言わないの。広いとこに一人は寂しかったから…』


悲しげな思いをさせてしまったことは深く反省しようと思う。


話はどこに行くかでもちきりになり、冗談で図書館と言えば、笑い合った。


俺はどこへ行こうが、Aと居れればそれだけで幸せなんだ。今この瞬間も嬉しくてたまらない。


Aが思い出したように水族館!と言ったときは少し驚いた。剣道部特有の大きな声だろうか…?


道のりや時間もろもろ調べようと言うと、身を乗り出して自分もすると言い出す


少しは彼氏らしいことをさせてくれないかな?Aはいつも一人でこなそうとするから、心配になるんだ。


頑張り屋で我慢強い彼女。甘えることが下手、小柄で笑顔が可愛らしいが、竹刀を持てばガラリと雰囲気が変わる。


そんなAは誰からも信頼され、好かれている。中には好意を抱いていた人がいるというのも知っている。


噂を聞いては、男子をみて回った。
入院中は本当に怖かった。


自分が学校にいない間にAが他の人と付き合う可能性が出てくると思うと不安で仕方なかったけれど、

Aは毎日俺のところに来てくれていたし、俺のために涙を流してくれた。

俺の好意に気づかなかったAだから、今思えばそんな心配はしなくても良かったのかもしれない。


君の行動ひとつひとつが微笑ましいんだ


本当にずるいのはAなんだよ?


君とのお出かけがとても楽しみだ。
恋人になって初めての外出。


思い出に残る日にしたいな。

23→←21



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.7/10 (37 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
137人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ども - 面白かったです。番外編や未来のこと書いて欲しいです!!!!!!! (2022年5月14日 22時) (レス) @page33 id: 6bb1bb04aa (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:零鹿 | 作成日時:2018年3月7日 0時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。