検索窓
今日:2 hit、昨日:103 hit、合計:296,318 hit

◎僻_kn ページ5

(推し嫉妬シリーズ)

彼氏には、出来ればバレたくなかった。私が、アイドルにハマっているということを。別にやましい感情がある訳でもないし、ガチ恋勢でも無いのでバレてダメな事はないけれど。なんとなく、後ろめたくて。

しかし、私の感情とは裏腹に現実というのは厳しいもので。そう簡単には上手くいかないようだ。

「Aさん?これは何かな??」

『…顔怖すぎ、』

「なんて???」

『本当にごめんなさい。』

私が一人でライブDVDを見ていると、しっかりときんときにバレた。家に帰ってきた事にまるで気付かなかった私が悪いのだけど。慌ててテレビを消すも、時すでに遅し。ちゃんとバレました。

「…別に何かにハマるのは悪いとは言わないよ。だけど俺の事を放って何かする、しかも他の男に熱中するとなると話は変わるからね?」

『ほんとすみません…でも別にガチ恋勢ではないので!!』

「それだったら俺が困るよ。」

ちょっとこっち来て、と言われてきんときの隣に座る。暫くぼうっと彼の目を見つめていると、急に抱きしめられた。途端に早くなる鼓動。

『っえ、きんとき?なん、え?』

「あはは、心臓早いね。バクバク言ってる。」

『仕方なく無い!? だって、だってきんとに抱きしめられっ、?』

私が話していると腕から開放される。かと思えば、顔が近付いてきてちゅ、ちゅ、とキスが落とされた。急な行動に驚きが隠せない。

『んっ、きん、…まっ、きんとき!』
「…っ、何?いい所だったんだけど。」

ぐいっと腕を押せば、不満そうに口をへの字に曲げているきんときが見えた。こんな強引な彼は久々に見た気がする。なんとか息を落ち着けて彼を一睨みする。するときんときは笑って私の手を握った。

「あのねぇ、俺が嫉妬とかしないとでも思った?」

『…思っては、ないけど。』

「アイドルだって俺にとっては嫌なの。彼女の気持ちが一瞬でも他の奴に奪われるとか…想像しただけで無理。だからこれからは程々にすること。分かった?」

『……分かった。』

「何その間。もう一回キスされたい?」

『分かった!分かりました!!!』

どうやら彼は、私が思っている十倍ほど独占欲が強いのを知った今日この頃。

______________________

気付けばもう評価が150票以上でちょっと驚きが隠せないっすね…もうお星様赤色…本当にありがとうございます🤣

◎写真映画_nkm→←◎彼服_sm



目次へ作品を作る
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (441 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
901人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:モチモチな餅。 | 作成日時:2021年11月24日 22時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。