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◎観覧車_kn ページ49

(リクエスト!!)

久しぶりに彼からのデートのお誘い。最近はお互い忙しくてどこも出かけられていなかった。けれど漸く時間があって遊園地に行くことに。

『ほんっとうに久しぶりに来たよね!』
「そうだね、遊園地自体久しぶりかも。」

そう言いながら手をきゅ、と絡める。同棲してる訳では無いから連絡だけで直接会っていなかったから彼の体温に思わず口元が緩むのが分かった。

「ふふ、楽しそう。」
『え、分かっちゃった?』
「すごいニコニコしてるからね。でもその顔見ると俺も嬉しいな。」

彼はそう言って繋いでいた手を恋人繋ぎへと変えてきた。こういう所が狡くて、でも大好きで。

「次は何乗ろうか。」
『じゃああれがいい!!』
「えぇ!? お昼ご飯食べた直後にジェットコースター乗るの…?」
『ジェットコースターは時間なんて関係ないよ!』

彼の手を引くと、きんときはやいやい言いながらも着いてきてくれる。本当に優しすぎる。けどその優しさは私限定にして欲しいな、なんて。

それからはあっという間だった。ジェットコースターに沢山乗って、ご飯も食べた。お揃いの帽子だって買ったし、コーヒーカップにも乗った。お陰でキャストさんには「仲良しカップルさんですね」と微笑まれた。彼は嬉しそうにしていたけれど。

「もうすっかり暗くなってきたね。」
『そうだね。沢山乗ったし。』
「じゃあ最後、あれ行こうか。」

きんときが指さしたのは大きな観覧車だった。そのまま二人で乗ると、空に昇っていた日が落ちてキラキラとイルミネーションが輝いている。

『わぁ…! すっごい綺麗!!』
「そうだね。…あ、あれってさっき乗ったやつかな。」
『ほんとだ、ここからだと小さく見えちゃうね。』

そう言いながら外を見ていると、隣に座っている彼に肩を叩かれた。くるりと振り向けば視界いっぱいにきんときの顔が。

「…だいすき。」
『ぇ、』
「これからもずっと一緒にいてね。」

きんときはそう笑って私の手を取ってくる。甘くて、狡くて、それでも大好きな私の彼氏が私の視界を支配した。
______________________

これにて甘めデートシリーズ終了です。リクエストありがとうございました✨

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作者名:モチモチな餅。 | 作成日時:2022年2月13日 22時

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