どうして私を嫌わないんですか…？ (ページ13)

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9.1人ぼっちページ13

ななもり。Side

俺ところちゃんは一緒に住んでるんだけど、ころちゃんが全然帰ってこない

しかも今外は雨がザーザーに降ってる

探しに行こうにも車のタイヤがパンクしたらしく、探しに行けない

…よし

な「瀬菜ちゃーん」

瀬「はい、どうされましたか七兎様」

な「ちょっと俺ころちゃんの事探しに行ってくるね」

瀬「…わかりました。くれぐれも気をつけてくださいね？」

な「わかってるよ。それじゃあ行ってくるね」

瀬「はい、いってらっしゃいませ」

〈ｶﾞﾁｬｯ、ﾊﾟﾀﾝ〉

結局自分で探すって決めたんだけど雨すご…俺今大きめの傘刺してるけどそうじゃなきゃびしょ濡れってレベルだよ…

ころちゃんどこだろ…

…！

な「ころちゃん！」

「ななく(な「何でこんな時間まで帰ってこなかったの！？」…ごめんなさい」

な「みんな心配したんだよ！？」

「ごめん、ごめんね…」

な「ごめん、強く言いすぎたね、泣かないで？」

「ななくんのせいじゃ無いよ、それに僕泣いてないもん」

な「いや泣いてるでしょ…」

「雨だもん…」

な「今傘刺してるのに？」

「ぼ、僕の頭の上に雨雲があるの」

な「そんなバレバレの嘘つかないで」

「…ななくん」

な「なぁに？」

「僕ね、1人ぼっちは、嫌なの、、もう、1人は嫌だよ…」

な「…まだそんな事言ってるの？大丈夫、俺たちがいるよ。だからころちゃんは1人なんかじゃ(「違う」えっ？」

「僕は、あの時の事を覚えてるのが僕1人なのが嫌なの…約束も、思い出も、全部覚えてるのは僕だけ」

「それが嫌なの、悲しいの、寂しいの、苦しいの、辛いの、、けど、あんな事もう忘れて幸せになって欲しいの」

な「…その子を幸せにするのはころちゃんじゃダメなの？」

「ダメなの、僕が一緒にいたらせっかく忘れてるのに思い出しちゃう。今日会って、話して、考えて…それでようやく気づいたの」

「僕すごい自己中だから、思い出して欲しいって思っちゃうの」

「あの子からしたらきっと、忘れたくてたまらない嫌な思い出なはずなのに」

な「そんな事ないと思うよ。俺はころちゃんがいつも話してくれるその子の事全く知らないし、会ったこともその子の姿を見た事もない」

な「けどね、ころちゃんがその子の事話す時、すごい幸せそうに話すんだ。この世の何よりもその子の事を愛しいと思ってる目で話すんだ」

な「ねぇころちゃん、話の流れからして、今日再会できたんだよね？」

「う、うん」

な「じゃあさ…」