二人の瞳は知っている

☆ ページ7

機械音が耳元で鳴り響く。




朝か、、、、。


重たい瞼を無理矢理上げ、目をこすりながらリビングへと向かう。




どこの食卓にもあるような、普通の朝ご飯を食べ、

顔を洗う。



いつも通りの朝、、、、のはず、いつもは。



でも今日は違う。

そう改めて考えた時、顔に熱がたまってしまった。




そう、そう今日は、上杉君とのデート、なんだ。



清潔なタオルで顔を拭き、部屋へ向かう。



昨夜、散々かかって選んだ服を着て、バックの中に財布やポーチなどを詰める。





『デート』



その文字が頭の中でグルグルと回る。


もう、私ったら、意識し過ぎだよね。





上杉君はそんなに思ってないかも知れないのに。


こういうのを『自意識過剰』って言うんだね。





気づけば、待ち合わせ30分前。



待ち合わせ場所は家から少し遠いのでそろそろ出なきゃいけない。




玄関に向かい、少しヒールのある靴を履いて、家を出る。



門扉を開け、大きく深呼吸する。




おし、行こう。


しっかりとした足取りで待ち合わせ場所へと向かう。

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