記憶 ページ4
Aside
長いとも短いとも言えない静寂の中
口を開いたのは父だった
父「今から話す事は嘘偽りない、全て真実だ
この話をした後に何か聞きたいことがあるなら答えよう」
皆が父を見つめる中
ゆっくりと、父は昔話を語り出すーーーーー
ーーーーー
ーーーー
ーーー
ーー
ー
父に頼まれた仕事で行ったモンド
そこで出会った、金色の髪が綺麗な女性
シャルロッテに僕は一目惚れをした
そして、彼女の自由な心にもどんどん惹かれた
僕達が恋仲になるのにはそんなに時間はかからなかった
でも
璃月の市場を担う商会の令息である僕と
モンドの一庶民である彼女は
一緒になる事は出来なかった
悲しみに暮れた僕は一心不乱に仕事に没頭した
いっそのこと心が壊れてしまわないかと期待した
そうすれば、彼女の事を思い出して悲しむ事はない
彼女を不幸にした自分を責め続ける事もなくなる
そんな事を毎日考えていた
それから数年後
僕の前にいきなり連れて来られた春凛
後に僕の妻となる許嫁だ
本当に強気で、お転婆で、良家の令嬢とは思えなかった
シャルロッテの方こそお嬢様という言葉がぴったりだと
出会った頃はそう思っていた
春凛「あーーあ、婚姻なんて嫌だわ
私、家の道具にされるのね、それに貴方みたいなつまらない人が夫になるんですもの」
彼女はいつも僕に悪態をついていた
春凛「貴方っていつも何を考えているの？
本当に訳の分からない人ね」
でもそれは、僕の気持ちに気づいていたから
春凛「貴方は私のことなんて見ていない
貴方は見ているのは一体どんな人なの？」
彼女も、本当は嫁いで来たくなんてなかったはずなんだ
春凛「私はもう全部受け入れたの
もういいの、でもこの先幸せになるか不幸になるかまで
他の人に決められたくないわ
自分で自分を幸せにしてあげるの」
その強くて真っ直ぐな心がとても綺麗だと思った
春凛「私の事を好きなったなんて、そんなご機嫌取りいらないわ」
そう言って突き放された
でも
璃浩「僕は、今まで自分を保身してばかりだった
シャルロッテにも甘えてばかりで結局彼女の為に何もしてあげられなかった
こんな不甲斐なくて優柔不断な僕は…
初めて自分の意思で、君の事を守りたいって思ったんだ
一生、君の真っ直ぐな心を尊敬して愛していく」
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おりんぽす(プロフ) - mさん» 最後まで読んでくださってありがとうございます…！そんなに褒められると照れますが素直にとても嬉しいです！ありがとうございます！ (2023年3月21日 18時) (
レス) id: 7717153494 (このIDを非表示/違反報告)
おりんぽす(プロフ) - ノアさん» ありがとうございます！楽しんでいただけたようで何よりです。初コメ感謝です！！ (2023年3月21日 18時) (レス) id: 7717153494 (このIDを非表示/違反報告)
m(プロフ) - 初コメント失礼します。もう完結してしまいましたが、本当に素晴らしいタイトル回収でした。キャラの性格も綺麗に捉えて文章に表していて、創作とは思えない程に面白い作品でした。この作品を作って残してくださり、本当にありがとうございます！ (2023年3月18日 17時) (レス) @page11 id: 0d9b393e0f (このIDを非表示/違反報告)
ノア(プロフ) - わー完結おめでとうございます！ここが初コメになりますがお疲れ様でしたー！ (2022年7月17日 21時) (レス) @page10 id: 7cc6cd9634 (このIDを非表示/違反報告)
おりんぽす(プロフ) - ぼんぼんばくだんさん» 応援ありがとうございました。番外編も楽しみにお待ちくださいませ！ (2022年7月2日 14時) (レス) id: b5af834e2e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おりんぽす | 作成日時：2022年6月14日 8時
