落花流水の情【放浪者】

diary.17 ページ19

空side


雄叫びを上げた後


勢い任せに放浪者を追っかけていってしまったA


聖処には呆気にとられた俺とパイモン、ナヒーダが取り残された訳だが…


ナヒーダ「ふ、ふふ……」


ナヒーダがなんだかとても嬉しそう…というか


空「どうしたの？ナヒーダ」


俺が不思議に思って問いかけるとナヒーダは何かを知っているかのように


クスリと笑った


ナヒーダ「あの二人、きっといいお友達になれると思うわ」


…？


空「それってどういう…？」


…まぁ、思い返してみると放浪者も満更ではないような気がしないでもないような


あまり構ってやれないとか言っていたし


構うつもりはあるのかも？


パイモン「オイラは先が思いやられるぞ…」


空「ふふ、俺たちもフォローしてあげよっか」


放浪者に対して自分から積極的に関わりを持とうとしてくれる人は珍しいし


出会って一日も経っていないけどAはと 間違いなくとってもピュアな子だ


俺が陰ながら見守ってあげないと…！


ナヒーダ「大丈夫よ、私も見守っているわ」


空「ナヒーダがいるなら安心だね」


俺たちは二人が出ていった方向を見ながら


しばし談笑を楽しんだ

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