落花流水の情【放浪者】

diary.13 ページ15

空side


稲妻からやってきた元気な女の子A


彼女はどうやらヴァフマナ学院の学生としてスメールで生活するらしい


つい最近、教令院で行われていた学院祭でヴァフマナ学院の代表として出ていたのが放浪者こと


笠っち、であったのが記憶に新しい


確か論文なんかも出してるとか言っていたし


せっかくだから放浪者に紹介してみようかな


彼にも新しい人脈を築いて欲しいと思うことがあるし


自分から絡まないからな…放浪者


空「ねぇA、君に人を紹介してもいい？」


パイモン「まさか、お前…！」


パイモンが俺の考えを察したのか慌てふためく


そんな反応したらAが困っちゃうだろ…パイモン


俺の心配とは裏腹に…


『もちろん！友達は多い方が嬉しいもん』


彼女の明るい返答に俺も気分が晴れる


友達…になってくれたら嬉しいけど


きっと放浪者には余計なお世話だと言われることが目に見えてる


でもきっと初めての地でAにとっては一人でも多くの知り合いがいる方が心強いよね


うん、彼女のためという名目で！


そしたらアーカーシャでナヒーダに放浪者について聞いておこう


きっとスメールにいるとは思うんだけど


空「あっちと連絡が取れたら会いに行こう！

さてと…それじゃあご飯の時間にする？」


パイモン「よっ！待ってたぜ〜！」


パイモンが盛大に喜ぶのをAは笑ってみていた


ーーーーー


ーーー


ー


空「A、食べたいのを選んでね」


『う、うん、ありがとうっ』


メニューを見回しながら時々考え込むAの姿に思わず微笑む


なんだか妹を見ているみたい


やっぱり俺はどこまでもお兄ちゃんらしい


何か前にもこんなことがあったような…


パイモン「オイラはマサラチーズボールとサモサ、あとは…」


空「相変わらずよく食べるね…」


『私もパイモンと同じのを食べてもいい？』


Aからの希望でいくつか料理を頼んで皆でシェアすることにした


食事の時間は稲妻の話やAが如何に八重さんの事を好きかという話で盛り上がったのだった

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