鬼への復讐

狂ってる？ ページ41

『同じ柱なのに、貴方達は一体何が冨岡さんや時透と違うんですか？』

真衣「で、どうするの？」

唯愛「...」

きっと、これじゃあ何も言ってくれない。

恐怖をもっと与えれば、人は簡単に自分が助かろうとする本能がさらけ出される。

『じゃあ、一つの質問に答えなければ、唯愛さんの手の指の爪を一本づつ剥がします。』

と、満面の笑みで言った。

拷問の時、相手から笑顔で拷問される...相当逃げ出したいだろう。

けれど、貴女が話すまでは笑顔を止めれない。

唯愛「嫌だ！私は、私は言えないのよ...！」

...

相当、何かに怯えている。

時透から聞くには楓が一瞬だけ唯愛を睨み付けた気がしたって言っていた。

しかも小声で...

見えたのがほんの一瞬だから、自分が本当に見たのかどうか、自信がないのだろう。

でもこれで唯愛さんが全てを話せば分かる。

ごめんね...

時透、冨岡さん。勘違いしないで下さいね。

私は趣味が拷問なんて、そんな鬼みたいなことはしてないから。

冨岡「程々にな...」

時透「本当にやるの...？」

『やるよ。では唯愛さんに質問です。貴女は、
“楓さんとはどのような関係”ですか？』

唯愛「ッ...」

『あらあら、ごめんなさい。こちらも時間が無いので、爪を剥がしますね。』

唯愛「え...お願い！止めて！」

唯愛は血相を変えて頼んだ。
どうやら拷問を本気にしていなかったらしい。

『私はやると言いましたよ？』

真衣「はい...これ」

『ありがとう真衣。では早速、親指から。』

唯愛「いッ！いゃぁああ！！！」

ブチッ！！)

唯愛「あ”ぁぁぁぁ！！」

自分は真衣から手渡した爪を剥がす器具で唯愛の爪を剥いだ。

彼女からは苦痛の叫び...耳に残る嫌な声。

真衣は目を瞑り、両手で両耳を押さえていた。

時透と冨岡さんは...

他の柱は皆それぞれ、青ざめていた。

甘露寺「止めてよAちゃん！！」

『はい？』

甘露寺「今そんな、拷問なんてしなくたって、いつか話してくれる時を待ちましょうよ！？」

伊黒「甘露寺の言う通りだ。そいつは喋るまで地下牢に入れて、後で楓からも話を聞いてみればいいだろう。」

は？

『アンタ達、頭腐ってますか？』

宇髄「腐ってるのはお前だろ。拷問なんて...どうしても喋らねぇ奴にやる事だ。」

煉獄「そうだ...お前は“狂ってるぞ”。」

狂ってる？

それはお前らだろ...

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