冨岡さんと時透 ページ11
『あのさぁ。人に「ねぇ...」
『何?時透。』
先ほどまで何か言いたそうにしていた時透が、ここで口を開いた。
時透「いや、何でもない...」
『...』
私と時透は目を合わせたが、すぐにそらした。
御息女「お館様の御成です」
凛と響くこの声に、誰もが黙った。
その後お館様がいらっしゃり、今回の任務でお館様に褒められた後、話は進んでいく中、全く自分は話を聞かなかった。
“何で自分はここにいるんだろう...”
そして時々頭に入ってくる、柱達の会話に頭痛がすると言うか、哀れに思う。
真衣「いいえ。私はお館様に差し支えている自体が光栄に思い、とても幸せです。」
きっと私と比べているんだろうね。
人は何かと比べないと、幸せと実感出来ない生き物。
本当に哀れ。特にコイツらは。
この世界は綺麗事で出来てるんだから、綺麗事を口から出していてばいい。
幼い頃に、確か誰かが言っていた気がする。
“何だろう...思い出せないや。”
真衣「聞いてください、お館様。」
お館様「何かな?真衣」
真衣「その...Aさんが私だけにならまだしも、胡蝶さんにまで酷い事を言って泣かせたんです。」
お館様「A、それは本当かい?」
『泣いたのは事実ですが、私が泣かせたんじゃなく、勝手に胡蝶さんが泣いたんだけですよ?』
不死川「なんだとテメェ!!」
『煩い...ハッキリ言って耳障り。私はもう用がないのでここで失礼します。』
アンタらの仲間を深めるための道具になって、話のネタにされたくない。
こんな時間、無駄”以外の何物でもない。
不死川「おい!勝手に出て行くんじゃねぇーよ!!」
すると風柱が、もの凄い力で肩を掴んできた。
『離してくれない?後、汚い手で触らないでくれる?』
不死川「テメェぶっ殺してやる!!」
次の瞬間、風柱の拳が顔に向かって来た手を止めようとした時...
時透・冨岡「止めて不死川さん!!/止めろ不死川!!」
『は...何言って「んだよぉ時透と冨岡!文句あんのか!?」
私の言葉を風柱が遮った。
それよりも...何で私を庇ったの?
冨岡さんは同情してくれたかは分からないけど...
いつも無表情で、でも時には悲しいような顔。
それに時透。私が嫌いだったんじゃないの?
この前だって「消えて欲しい」って言ってたじゃん。
どうして?
自分には理解できない二人の行動に戸惑いつつも、思ってる事を言った。
『ねぇ、何言ってるの?』
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ラムネ - ヨッシー2号さん» 頑張って今日は後編まで出しますw (2020年3月2日 14時) (レス) id: 1a10dbe1cb (このIDを非表示/違反報告)
ヨッシー2号 - 続きッ!続きをッ!くださいッ! (2020年3月2日 13時) (レス) id: 068bdbacd4 (このIDを非表示/違反報告)
ラムネ - らい太郎さん» ありがとうございます!更新頑張ります! (2020年2月29日 13時) (レス) id: 1a10dbe1cb (このIDを非表示/違反報告)
らい太郎(プロフ) - 真衣ちゃァァん!私真衣ちゃんみたいなキャラ?悪女からいい子に、見たいなキャラが好きで、ほんと!ありがとうございます!←最新頑張ってください! (2020年2月28日 23時) (レス) id: 61d99012e6 (このIDを非表示/違反報告)
ラムネ - マドレーヌさん» すみません、悪女の苗字を変更しました! (2020年2月27日 22時) (レス) id: 1a10dbe1cb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ラムネ | 作成日時:2020年1月5日 23時