隣席事情 ページ9
新学期が始まり、高校三年生となった私のクラスはみんなと離れD組だった。全く知り合いがいない状態だ。
それでも生きていくことは出来る。だが、心細いし、寂しいのは変わりない。
私の席は廊下側から二番の目の列の最後の席。隣は将棋関係の書籍を読書中の男子生徒。何処かで見たことがある、気がしなくもない。
多分、ボーダーの人間なんだと思う。だって、この学校の、大抵のクラスがボーダー隊員達を一箇所に集めて配置しているからだ。
教室の後ろのドアに近くにいるってことはそういうことかなぁって。と、暇で仕方なくてぼんやり考える。
「そない見つめて、なんか用？」
と、隣席の男児がこちらを向いた。目が合って一瞬たじろいてしまう。
「あー…、えっと、将棋好きなの？」
彼の手にある本を指差して適当に誤魔化す。暇だったから、とは初対面では言いづらい。
「まぁ。前までプロ目指しとったしな。自分は将棋出来んの？」
関西弁の彼。そして、過去形。
意外と会話が続く。
「へぇー。駒の配置と動き、あとは基本的な型とかぐらしかわかんない」
「ふーん。じゃあ今度やるか？」
初心者の私が、プロを目指していた彼に敵うわけがないのにそんなこと言ってきた彼。
「いや、勝ち方とかわかんないし…」
と、一度遠慮すると、彼は。
「教えるから。な？」
そう強く後押しされて「そういうことなら」と、私が折れた。そう言うと、彼はニッと笑い、
「俺は水上敏志。よろしく」
「白咲A。どうぞよろしく」
お互いの自己紹介が終わったところで、水上が頭を傾けた。「ん？」というように。
水上「白咲？どっかで聞いたような」
「スカウト組の人でしょ？水上って」
水上「そやけど……あっ！」
「そ、アレは私の父」
こうして水上と知り合った。
☆作者より☆
ただ、みずかみんぐを出したかっただけ、です。はい。本編では、まだ出せないので…。
こうなると、王子隊とか…ってことになりますね。
クラスとか全然詳細が無いので好き放題にやれますね。人数とかを考慮し、D組設定。後々変わるかもしれません。
終わり
ログインすれば
この作者の新作が読める(完全無料)
←0214事情��
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 20人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：三毛猫
作成日時：2018年1月4日 23時
