【ワールドトリガー】常人系女子の友愛事情 (ページ4)

今日:4 hit、昨日:0 hit、合計:12,100 hit

友人事情ページ4

それは当然に、訪れた。犬飼のとても失礼な発言から始まった。

犬飼「Aって、友達いるの？」

「ブフォ！」と、珈琲が変なところに入り、ゴホゴホと咳き込んだ。隣のゾエが背中をさすってくれた。他の奴らは私を見て笑ってやがる。

現状を説明すると、18歳組(犬飼、北添、影浦、当真)とランク戦した後、一息つくためにラウンジに来ていた。荒船隊は今、防衛任務で不在。

「お前、いきなりなんてこと言いやがる！ふざけんなっ！」

犬飼「えー？だって気になるじゃん、学校違うわけだし」

「…別に関係ないでしょ。それに…友達はいるよ」

そういうと、犬飼はカゲ達の顔を見て言った。

犬飼「それって、ボーダーの人間だよね？」

「……」

犬飼「ボーダー以外の友達は？」

「……」

流石に笑えないのか、無言のまま時が流れる。なんか恥ずかしくて私は俯いた。てか、みんなもそんな感じだと思う。カゲ、とかさ。

そんな時だ。

「テメェら何したんだ？」と、荒船が現れ、その後ろに穂刈が並んでいた。

荒船「そんなことかよ。てか、お前らもそんなに変わんないだろ」

穂刈「関わりがないもんな、ボーダー以外の奴らと」

犬飼達が二人にことのあらすじを説明すると、口々に言った。そして、わかった。

私は、私達は、友人は少ない。けれど、あいつらがあるからそれでいい。

そんなことは口が裂けても言えないけど。だって、言ったらイジられるに決まってるもの。