第五十四話 ページ16
「未来に会えるかもって……少し期待してました。可能性が低いってわかってたんですけど。それで、その、集中力が散漫してたみたいです。…すみません」
俯いて、服を握り締めて言った。風間さんはわかっていたかのような様子で溜息をつく。
風間「そんなことだろうと思った。忘れとは言わん。だが、任務に私情を持ち込むな」
「…はい、ごもっともです」
風間「まぁ、お前は賢いからわかっているだろうがな。このままだとお前は死ぬと、迅が言っていた」
「…え？迅さんが？」
丁度、頼んでいたものが届いて風間さんはそれらを焼き始めて、私はそれを黙って見ていた。
風間「昨日、迅が風刃と引き換えに玉狛にいる例の隊員の入隊を認めされた」
「はぁ⁈風刃を…」
絶句した。そこまでして、近界民をボーダーに入れるなんて。あ、玉狛に近界民がいるって話は当真から聞いています。
風間「あいつが上層部と取引した後、話をしてな。ボヤいていたんだ。「あのままだと、Aに良い未来は無いよ。どう転んでも苦しんでいる未来しか視得ない。最悪死ぬよ。」と、な」
「そうですか。やっぱり私に良い未来なんて、無いんですよ」
風間「俺が言いたかったのはそうじゃない。未来を変える努力をしろと言いたいんだ」
「未来を、変える」
出来るだろうか。それに、迅さんは何故私に直接言って来ないのだろうか。もう無理だから言わない、言えないのでは？なんて、考えが脳内を巡る。
風間「お前は賢いのに頭を使わない。考えればまたすぐわかることだ」
わかること。
風間さんはそう言うけど、私にはわかんない。頭を働かせて、考えてみたけど、全くわからない。だって、未来視の迅さんを超えて未来を変えるなんて、想像できない。
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誕生日肉 - 犬飼先輩との関係が気になるんですが… (2021年5月29日 17時) (
レス) id: 43784786f9 (このIDを非表示/違反報告)
あお果実(プロフ) - 前作から読ませていただいてます！とても面白いです！更新待ってます(*´∀｀) (2019年3月6日 17時) (レス) id: 11c4dc89d1 (このIDを非表示/違反報告)
柚さん - 続き待ってます！無理せずがんばってください！！ (2018年11月27日 23時) (レス) id: d92082f045 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：三毛猫
作成日時：2017年12月30日 12時
