もし他人だったらこの一線は越えられたのだろうか (ページ19)

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「っぷは！」

およ？

「俺も家帰ったらソッコー冷蔵庫に一直線！
疲れて帰った後のビールは最高だよね！」

こんな満面の笑みで言ってくる小山さん初めて見た

不意にもドキッとした

『ですよね！！』

それから少し歩きながらお互いの生活について本音で話した

自分の時間を大切にしていて休日はインドア派であまり外出はしないなど意外にもお互いの生活は似ていた

少し、いや結構距離が縮まった気がした

帰りは一緒にタクシーで家まで送ってもらった

『今日はとても楽しかったです』

「俺も。今度は…居酒屋でも行くか！」

『いいですね！行きましょう！』

今日は本当に楽しかったな……

『あ、ここで大丈夫です』

「え、家はここなの？」

『はい、私の家、あそこのアパーt…』

そういって指を指しながら部屋の方を見たら電気が着いてる

なんで！？

急いで携帯をみると稜雅からの通知

［今から行くね］

うぉおおおい！2時間前じゃねぇか！

そういえば稜雅は合鍵を持っている

毎回インターホン押されて鍵を開けるのが面倒くさいから合鍵渡したんだったーー！！！

完全に稜雅が家にいる！

バタン

急いでタクシーから出ると小山さんも出てきた

『今日はゆっくり休んでください。また月曜日から仕事頑張りましょうね！おやすみなさい。』

笑顔で帰ろうとしたその時

パシッ

『え』

腕を掴まれ体を引き寄せられた

ｰｰ