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稜雅は忙しそう
だんだん人気が出てきて最近はお仕事ばっか
お仕事なくてもレッスンだろうし全然会えない
寂しい……
そしてあっという間に金曜日
「美味しいね」
『はい』
オシャレなレストラン
目の前には豪華な食事
こんなの食べたことないから緊張して全然食べれないよ……
「やっと二人きりになれた、もう待ち遠しかったよ笑」
『ふふ、この前食事したばかりなのに?』
「この前って1週間くらい前じゃん、長かったよ」
やばい、もう超絶ビール飲みたい
焼き鳥食べたい
でもここは我慢……
笑顔で乗り切ろう
『あははは…』
やべぇ〜作り笑顔下手だ〜
ーー
そんなこんなでお会計を済まし店を出る
勿体ないな…いくら奢ってもらったとしても残しちゃった…申し訳ない……
「Aさん…あまり美味しくなかった?」
『え?!』
「あんまり食べてなかったから…」
『いや美味しかったですよ!!……でもこういうオシャレな所に行ったことないのでちょっと緊張しちゃって……』
「実は俺も」
『え?』
「俺、あんまりこういうところ行かないんだよねオシャレなレストラン」
『そうなんですか…』
じゃあなんでここで食事したんだよ!
って心の中でツッコんだ
「本当はAさんの前でカッコつけようと毎回オシャレなレストランとか探して誘ったけど、でもそれは自分を偽ってる感じがして嫌だなって……」
小山は恥ずかしそうに頭をかきながらいった
「本当はワインよりもビールが好きだしイタリアンやフレンチよりも居酒屋に行くことが多いし……」
意外……
小山さんは会社の中でもおしゃれで紳士的だから居酒屋になんて行かないって人だって勝手に思ってた
『私も…』
「え?」
『私もワインよりビール派です!!』
「そうなの?!」
『実は私も行くとしたら静かでオシャレなイタリアンとかよりも少し騒がしい居酒屋で焼き鳥、枝豆ですし、いつもなんて家帰ったらソッコー冷蔵庫開けて片手にスルメイカでビールを飲みま…あっ…』
言い過ぎたーーッッ
これは完全に引かれたーーーーッッ!!
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思わず手を口に当てる
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作者名:オレンジ | 作成日時:2016年2月3日 10時