名探偵との恋は彼女曰く甘くてちょっぴり刺激的らしい

『お祭りで必ずわたあめ買うけど絶対食べきれなくて最後砂糖の塊になるよね』「お祭りで売られてるとどんなものでも美味しそうに見えますよね」『フランクフルトなんてコンビニで売ってるぜ』 ページ12

「...本当にここに虎は現れるんですか？」





『100%現れる』





「ﾋｯ！」





「はぁ、まあ心配いらないよ」





こう見えても武装探偵社の一員だ





『現れても私の敵じゃないしね』





木箱の上に座って完全自 殺読本を読む兄





天井に重力でぶら下がってゲームする私





体育座りで顔を伏せる敦君





「...凄い自信ですね羨ましいです
僕なんか孤児院でもずっと駄目な奴って言われてて...」





こんな奴どこで野垂れ死んだって





こんな奴か...





「さてそろそろかな」





ガタッ！





「今...そこで物音が！」





『うーんそーだねー』





「きっと奴ですよ！太宰さん！乂ちゃん！」





『違うなーそんなところからは来ないから』





「ひ、人食い虎だ！僕を喰いに来たんだ！」





『そもそも変だ』





「変？何が...」





『そもそも経営が傾いたなら１人追い出したところで何も変わらない。半分以上減らして他の施設に移すのが筋だ』





兄さんに目線を移す





汲み取ったのか続けて話してくれる





「敦くんが此処にきたのは二週間前、虎が現れたのも二週間前
君が鶴見の？辺りにいたのは四日前、虎が目撃されたのも四日前」





『国木田君が言ってたでしょ、武装探偵社は異能力者の集まりだと
あまり知られていないが異能は実在する
それで身を滅ぼす奴もいれば成功する奴もいる』





「多分施設の人は君に教えなかったのだろう」





『あなただけが分かっていなかった
君も異能の者』





「現身に飢獣をおろす“月下の異能力者“」

「仕事終わりの疲れた体をおもいっきり布団にぶつけた時って最高だとは思わないかい？」『それな』「仕事してから言え」→←続き

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