名探偵との恋は彼女曰く甘くてちょっぴり刺激的らしい

続き ページ11

「それで小僧、殺されかけたというのは？」







「あの人食い虎、僕を追いかけるように行くところの先々に表れるんです」






「その虎を最後に見たのはいつだい？」







「...鶴見の辺りで見たのが...四日前です」







「確かに虎の被害は二週間前からそっちに集中している...それに四日前に鶴見の辺りで虎の目撃情報がある」






ここまで黙っていたのは






誰が人食い虎かわかっているから







そう─誰が─








『敦君これから暇？』







「(い、嫌な予感...)」







『そう予感的中！虎探し手伝ってくんない？』







「君が虎に狙われているなら好都合だし」






「い・や・で・す・よ！それってつまり...」






『餌』






まあいいじゃんいいじゃんと敦君をなだめている間に兄さんが国木田くんにメモを渡していた






「おい３人だけで...まあ大丈夫か」







乂无鏘(げんそう)いるしなと付け足す







『私弱い女の子なんですけど』








焼き鳥の串を床に刺して脅す奴をか弱い女子とは言わんとひと蹴りされた







「僕行きませんからね！」








「『報酬でるよ』」








現在１文無しの彼には一番きく








「ち、否みにいかほど...ひょえ！？」







さあどうだ！







「...行かせてください」







『計画成功』

『お祭りで必ずわたあめ買うけど絶対食べきれなくて最後砂糖の塊になるよね』「お祭りで売られてるとどんなものでも美味しそうに見えますよね」『フランクフルトなんてコンビニで売ってるぜ』→←「そういえば太宰さんと乂无鏘さんって兄妹なんですか？」「ああそうだ」「そのわりにはあまり似てないような...」「似ているぞ...主に性格が...」「(国木田さんも苦労してるな...)」

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す