two/ピンクゴールドの針が ページ5
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「あれ...?引っ越しって今日でしたっけ...?」
うわぁ..明日だと思ってた...とか呟いてる彼。
いや...そういう問題じゃないよね...?
「あのぉ...ここ俺の部屋...っていうか鍵....」
優しそうな人だからいいけど俺初対面の人って苦手なんだよね。
「あ....ごめんなさい。俺の部屋、コンロが壊れてて使えなくてさ...この部屋、今まで誰も来なかったからキッチン使わせてもらってたの....」
古くてね、鍵壊れちゃってるんだよ。だって。
なるほど、確かに彼の手には赤いマグカップが握られていた。
さらさらした栗色の髪を揺らしてほんのり赤く染まった頬を隠すように俯いたものの、''使っちゃダメ...?''とでも言うようにすぐに上目遣いでこちらを見てくる。
かわいい.....
そんな顔で見つめられたら、どんな景色を写しても一目惚れしない俺だって、うんとしか言えないよ...とは口に出せるはずもなく、可愛らしいしぐさに若干ドキマギしながら''どうぞ''と部屋に招き入れる。
俺の反応に安心したのか彼は肩の力を抜いて、多分無意識だと思うんだけど表情を和らげた。
「ありがとう。ショウって言います...よろしくね」
にっこり笑ったその唇はふっくらしていて思わず釘付けになる。
彼の白い肌に赤く艶やかな唇がとてもよく映えていた。
唇だけじゃない。
黒目がちの大きな瞳がキラキラと輝いていて、思わず手に持っていたカメラを構えそうになった。
少し茶色がかった瞳がどこか楽しげに俺を見つめている。
その瞳はまるで俺の心まで見透かしてしまいそうでトクンと鼓動が跳ねた。
もし胸に手を当てていたとしたら、手にまでその鼓動が伝わってきただろうと思う程強く。
ふっくらとした唇、大きな瞳、すっと通った鼻筋、成人男性にしては小さな顔にそれらが綺麗に配置されていて、男でも見とれるほど端正な顔つきだ。
きっといい被写体になる。
「あ...マサキです、よろしくね」
見とれていたことを悟られないように、慌ててそう言ってからふと思いつく。
「何が飲みたいの...? 材料あればつくるけど...」
ちょうど俺も休憩しようと思ってたんだ。
そう言った俺に''ホント...?''と彼が目を輝かせた。
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恋文(プロフ) - こんにちはー。一言言ってよー笑 お姉さん寂しいから 笑 続きがとっても楽しみです！更新、頑張ってください！ (2014年1月29日 10時) (
レス) id: 1e4c88a64e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夕霞樹雨×朝霞時雨 | 作成日時：2014年1月28日 16時
